EuroClojureへスポンサリング&参加しました。

EuroClojureへスポンサリング&参加しました。

今年、ラボでは、特に私(中野)は、R&Dの一つとしてClojureやClojurescriptの先進性に注目しています。

ことは @kawasima さんとの会話や、作られていた 資料 から感銘を受けたこと、また、数年前、Hadoopの黎明期にも感じた「時代が変われば」的な、つまり「倹約」から「富豪的」な方向への感覚シフトが生み出す価値、がClojureの話には感じられる気がする、、などを発端に、半年ほど前から注目しています。

この流れから、また、ビジネス的に将来性のある東欧含む欧州の開発者に広く(リクルートの)名前を知ってもらうことを狙い、EuroClojureを小さくスポンサードしました。

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今年のEuroClojureは2days、ポーランドのクラクフという都市での開催となりました。
参加者は300人規模だったようです。

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この都市は日本で言うところの京都(ワルシャワが東京)に当たるところで、世界文化遺産になっている歴史あるところです。
また、近年は AGH大学 を中心とした高い開発力を持った人材によるスタートアップシーンが注目され、Googleやドイツテレコム(T-mobile)などがこぞってアクセラレータを作るなど盛り上がりを見せているそうです。

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EuroClojureで話された内容は、少したつときれいに編集されたビデオが Vimeoで公開 され、
また、当日のメモは自身がスピーカーでもあったPhil Potterさんがひたすら頑張ってその場でまとめていた メモが公開 されており、これでもおおよその内容はつかめます。
そのため、ここでは実際の場で感じたことをいくつかご紹介しようと思います。

現場の熱気は、やはりClojureの作者たるRich Hickeyの講演、また、翌日のClojurescriptやomで有名なDavid Nolanのとき非常に高く大勢の立ち見みでる大盛況でした。
ある意味、カリスマ的なこの2人がリードしている、からこそスピード感を持って進化している、ということが肌で感じられました。

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技術的内容としては利用事例的なものよりも技術発表がメインでしたが、一つAustralia Postが実際の課金系アプリを開発、そのとき同期処理をどの実装で行うか(core.async以外も)、について試した結果がシェアされていました。

また、JVM-breakglassというタイトルでClojureの特徴であるREPL接続を用いて稼働中のTomcatアプリのメソッドを個別に実行してみるなどのデバッグできるようOSSとして整えた、という発表がありました( スライド )。
こちら、もちろん「本番環境でいきなり使えるか?」という疑問はその場でも提示されていたもののw、大きな注目を集めており、事実近い将来この形での障害対応が行えるようになれば、確かに隔世の感がある、というレベルのものだったと思います。

そして、初日の最後にはシーケンサーをMIDI経由でClojureからコントロール、それをEmacs上REPLから直接リアルタイム操作するMeta-eXというグループ?による ライブパフォーマンス が行われ、会場は(カリスマ的なそれでなく、ある意味正しく(?))おお盛り上がりでした。

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