目次
はじめに
こんにちは、Recruit Data Blog担当の森です。
リクルートは、2025年4月26日〜5月1日にパシフィコ横浜で開催された
CHI
(The ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systems)にスポンサーとして協賛しました。
本記事ではCHI協賛の背景や当日の内容などをお届けします。ぜひご一読ください!
1. CHIとは

CHIはHuman-Computer Interaction(HCI)に関する、世界的な学際研究フォーラム。HCIに関するデザインや研究、実践を行う方々が主に参加されており、HCI分野の黎明期から、未来を先取りした数々の成果がここで発表されてきました。
今回は初めて日本で開催され、多様な専門分野や文化圏からの参加者と知見を共有し、最先端の研究や近未来の技術に触れられる、非常に貴重な機会でした。
2. 協賛の背景
長年リクルートは、情報技術を活用して「社会課題の解決」と「新しい価値の創造」の両立を目指すHCI分野に注力してきました。
この取り組みは、単にユーザーインターフェース(UI)の設計や改善だけにとどまりません。「ユーザーやクライアントがどのように感情を抱き、情報システムと関わり、その相互作用からどのような価値が生まれるのか」を日々探求しています。
それはリクルートが提供している、住まい・美容・飲食・旅行・まなびなど、多岐にわたる事業において、ユーザー体験を向上させるための基盤となっています。
例えば以下のような例があります。
『SUUMO』では、内見予約プロセスの簡素化や、VR/ARを活用したバーチャル内見の体験設計などを実現することで、住まい探しにおける情報探索と意思決定の支援を続けています。
『ホットペッパービューティー』や『ホットペッパーグルメ』では、店舗検索の絞り込み機能や空き状況カレンダーの視認性の向上などを通して、美容室・飲食店の予約体験の最適化を行っています。
リクルートでは、社内外の研究者や専門家の方々との連携を積極的に行い、研究成果を事業に応用する取り組みを継続しています。学術会議への参加や協賛、共同研究などの活動に取り組む中で、HCI分野の発展に貢献するとともに、得られた知見をサービス開発に活かしていくことが、私たちのイノベーションの源泉のひとつとなっています。
こうした背景のもと、HCI分野の最先端のカンファレンスであるCHIへの協賛を決定しました。
3. 当日の様子
CHI当日はスポンサーブースへの出展や講演セッションへの参加を通じて、多くの方々と交流する機会を得ました。講演では、リクルートから株式会社インディードリクルートテクノロジーズ(IRT)に出向している李が登壇しました。
3-1. スポンサーブース

リクルートのスポンサーブースには100名を超える多くの方々にお立ち寄りいただき、活発な交流の場となりました。
エンジニアの方々とは、最先端の技術動向やビジネスにおけるデータ活用の実例について議論を交わし、データ利活用に関する意見交換が盛んに行われました。
学生の方々には、リクルートのインターンシッププログラムや事業内容、企業文化やキャリアパス等をご紹介。将来を担う世代との貴重な交流となり、熱心に耳を傾けてくださる姿が印象的でした。
参加者の皆様から「リクルートの技術力や取り組みを深く知ることができた」「有意義な議論ができてよかった」といったお声もいただき、リクルートの取り組みについて多くの方に知っていただけたことを実感しました。
3-2. 講演への参加

講演ではIRTに出向して活躍している李が登壇し、HCI分野でのサービス開発の取り組みについて、具体的な事例を交えてご紹介しました。 なかでも焦点を当てたのは、仕事探しをよりスムーズにする以下2つのサービスです。
● 職務経歴書を作成できる『レジュメ』機能
経験職種に応じた質問に対して、キーワードを選んで答えるだけで、職務経歴書を簡単に作成できる機能です。『リクナビNEXT』『タウンワーク』などの求職活動支援サービスで利用可能で、企業の採用担当者もキーワードをもとに候補者を検索できるため、求人企業側の効率化にも貢献しています。転職活動における「職務経歴書の作成」という高いハードルを下げることができました。
開発秘話はこちら↓
https://www.recruit.co.jp/blog/people/20240709_5091.html
● アプリ『キャリアアシスタント』
求職者の強みや希望をもとに、キャリアパスや企業情報のリサーチなど、AIと一緒に幅広いキャリアの相談ができるサービスです。「いつでも、どこでも相談できるキャリアアドバイザー」がそばにいてくれるような体験を通じて、より気軽に、自分らしい働き方を考え、探すことができるサービスを提供しています。
アプリ詳細はこちら↓
https://lp.careerassistant.jp/
IRTはHRテクノロジーSBU(Strategic Business Unit)の一部として、Indeedおよび株式会社インディードリクルートパートナーズ(IRP)と連携し、人材関連事業のサービス開発を担っています。 リクルートでは、キャリア採用において様々なデータ職種を積極的に採用しており、IRTへ出向してHR領域に関わるポジションもご用意しています。 HCI分野やHRテクノロジー領域にご関心のある方は、ぜひご応募ください。
おわりに
今回はリクルートの注力している、HCI分野における取り組みを国内外に向けて広く発信することができました。多くの参加者と交流を行い、新たな学びと刺激を得られる貴重な機会となりました。リクルートのブースまで足を運んでくださった皆さまには、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
今後もリクルートはJSAI・NLP・DEIMなど、様々な学会やイベントへの協賛・参加を通じて、学びと発信を継続してまいります。最新情報は公式X(@Recruit_Data)等を通じてお知らせしますので、ぜひチェックしてみてください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!