Keynote(基調講演)Day2 - ECS の登場、Lambda が Python に対応などエンジニアに嬉しい機能の発表が盛りだくさん〜re:Invent 2015参加レポート#4 #reinvent
sparkgene
こんにちは、sparkgeneです。
今日は2日目のKeynoteについてレポートします。去年と同じく(いつもそうなのかな?)、Day2は CTO の Werner Vogels による発表で幕を開けます。
昨日はメインステージに近づくつもりが本人が小さくて見えない距離感でしたので、今日はあえてモニターの前に座りました。
CTOが登場して少し話をしたと思ったら、開始11分で怒涛の発表が来ました!
Amazon Kinesis Analytics
Kinesisのデータストリームと接続し、SQLライクな言語で必要なデータへ簡単にアクセスすることが可能です。アクセスしたデータをSNSなどといったサービスへ連携させることも出来るようです。
まずはプレビューの申し込みから
X1 - 新しいインスタンスタイプ
X1 とは?
最大2TBのメモリが搭載されるそうです。2TBもあればDBのデータを全部メモリに載せてしまっても十分に容量足りてしまいそうですよね。
T2 Nano - 新しいインスタンスサイズ
t2.micro
より更に小さいサイズです。小さなWebアプリケーションなどであれば t2.microでも大きすぎる(お値段的にも)と思っていた方々にとっては、nanoを利用することで更にコストを削減1)値段はまだ出ていないですが、多分安いでしょうすることが出来そうです。
Amazon ECS Container Registry
ECSではコンテナを起動する際にイメージが保存されたDocker Hubやプライベートなレジストリを利用する必要がありました。しかし、それらをAWSが提供してくれることによって、より手軽に使えるようになります。
2015年10月9日の時点では、こちらまだすぐには使えないようです。
一緒に発表されたECSのアップデートは他にもあります。
- Amazon EC2 Container Service CLIと専用のコマンドラインツール
- Docker composeへの対応(上記のコマンドラインツール経由で)
- Task Definitionが多くのdockerオプションに対応
- AZを意識したスケーリング
- 今まではリソースの空いているインスタンスへコンテナが起動するだけでしたが、AZも考慮することが出来るようになります
Python for Lambda
Lambdaの対応言語がNode.js
、Java8
、Python
と3種類になりました。
言語が増えただけではなく、Lambdaの機能も増えています。
- VPCサポート(年内頃予定)
- ファンクションの実行時間が5分まで伸びた
- ファンクションのバージョニングとエイリアス
- ファンクションのスケジュール実行(cron)
AWS Mobile Hub
モバイルアプリケーションの構築、テスト、モニタリングを簡単にしてくれるサービスです。サービス利用に必要なソースコードも自動で生成してくれるようです。
対象となるサービスは現状以下のとおり。
- User Sign-in
- User Data Storage
- Cloud Logic
- Push Notifications
- App Analytics
- App Content Delivery
- App Testing
こちらはまだベータ版からとなります。
AWS IoT
IoTデバイス向けにSDKを用意し、MQTT・TSLでセキュアな通信環境を提供します。デバイスからAWSへ送信されたデータは、SQLライクな言語で書くリアルタイムルールエンジンによって必要なデータを抽出でき、Kinesis、SNS、Lambda、S3、DynamoDB、SQSと言ったサービスへ連携させることが簡単に出来ます。
One More Thing
Keynoteでは触れられることはありませんでしたが、陰ながら発表された機能があります。
CloudWatch Dashboards
CloudWatchにダッシュボードが作れる機能が追加されました。これを使うことによって、1つの画面で複数のグラフを表示させてみたいといった事ができるようになります。グラフと静的なテキストを配置することが出来、静的なテキストの方はマークダウンで記述することができるので、画像を含めたりして見やすいダッシュボードを作ることが出来ます。
まとめ
CTOが発表する日だけあって、エンジニアが喜ぶような発表ばかり登場しました!オーディエンスも昨日より盛り上がっていたように感じます。
個人的にはECS、Lambda、IoT、CloudWatchダッシュボードの発表にはとても興味を惹かれました。実際に使ってみて今後このブログでも共有していきたいと思います。
脚注
↑1 | 値段はまだ出ていないですが、多分安いでしょう |
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