Service Design Dayで登壇してきました!
こまどり
こんにちは、ゼクシィのUXとアートディレクターを担当している川端です。社内では「こまどり」というあだ名で呼ばれております。
先日、Service Design Dayという、サービスデザインに関するLTイベントに参加してきました。
そもそもサービスデザインとは?
Service Design Network Japanの長谷川さんの言葉を借りますと、
サービスデザインという言葉は(中略) デザイン思考(Design Thinking/デザインシンキング) という概念を具体的にビジネスに落とし込む、 という文脈で用いられています。
とされています。
デザイン思考とは、ユーザー理解のためのリサーチから始まり、実現に至るまでの一連のサイクルもって問題解決していく、という考え方なので、
サービスデザイナーとはつまり、
- 多岐にわたるスキルを持ち、
- 組織の中でリーダーシップを発揮 しながら
- サービス全体の設計を考えていくロール
と言えます。
Service Design Dayとは?
「サービスデザイン」という思考法・手法の啓蒙組織を目的とした、Service Design Network(以下SDN)というグローバルな団体があります。
SDNは各国に支部があり、それぞれの支部ごとに事業会社・エージェンシー・アカデミックの3つの分野のエキスパートが代表として運営を行っています。
そして、日本支部の事業会社を代表しているのが弊社の岩佐です。そのため、SDNと弊社は切ってもきれない縁なのです。
そして、SDNでは毎年6/1をサービスデザインの日と定めて毎年世界各地でお祝いをしています。日本でも毎年開催されており、今年も株式会社コンセントさんの素敵なオフィス、amuで開催されました。
Service Design Day 2018 in Japan[SDN Japan Chapter Meetup vol.5]
会場の様子はこんな感じ
今回は、関西支部と中継を結び、2拠点で同時開催されていました。
発表内容
発表されていた内容は多種多様で、クラシック業界でサービスデザインを実施された方や、地域おこしにサービスデザインの手法を用いられた方がいらっしゃいました。
サービス立ち上げや立て直しという重要な局面で、サービスデザインがどのように機能して、どのような効果を生み出すのか、を様々な事例を通して学ぶことができました。
また、弊社からも私と反中(たんなか)の2名でLTに登壇させていただきました。簡単にですが2名の報告内容についてご紹介します。
AIとサービスデザイン(Adobe Summit報告)
これからのマーケティング活動は変わろうとしています。
1つは点のデータから線、そして面のデータに変わろうとしていること。つまり、カスタマーの1アクションだけをみるのではなく、それまでのカスタマーの行動を元に情報を提供することが必要になってきます。
2つめは、今後AIがますます高度になるにつれ、上記のデータをリアルタイムで高速に計測し、AIから様々な施策のパターンを提示してくれるようになること。
3つめとして、私たちの冗長な作業時間を低減し、新しいことにチャレンジする時間がどんどん増えていきます。
それは新しいカスタマーと接触するチャネルの構築(特にオフラインでのチャネルがアツい!)や、そこでのコミュニケーションのデザインをしていくことが、今後の仕事の1つになりうるということなのです。
私が担当しているゼクシィでも、アプリやスマホサイトなどのオンラインメディアだけではなく、雑誌やカウンターといった、オフラインでのチャネルがあります。そういった接点の統合の重要性が今後ますます増していくな、と感じました。
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上海デザイン見聞記
こちらは反中の発表です。
最近、上海でモバイル決済や信用情報の可視化など、様々な革新が起きている、という話はいろいろなメディアで取り上げられていますが、実際に3月に上海に行って見てきた衝撃を、
1. ペイメントがやばい
2. OMO(Online Merged Offline)がやばい
3. ジャーニーがやばい
という3つのポイントで紹介しました。
特に、3つめのポイントは、コンバージョンに一直線に向かっていく伝統的なファネル型マーケティングから、カスタマー体験を考慮したジャーニー型へ転換する動きが生まれている、という話で、Adobe Summitの話と通じるところが感じられました。
こうした、グローバルでのマーケティングやサービスデザインの大きな潮流を感じられることも、こうしたイベントに参加する大きなメリットですね。
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リクルートでのサービスデザイン
サービスデザイナーという役割は、日々重要性を増し(多様性も増し)、人数も増えてきています。
我々リクルートテクノロジーズのサービスデザイン部も、多用なケーパビリティを持ったメンバーが様々な取り組みをしております。
例えばサービスデザインを体系的に学ぶ「UX BootCamp」の取り組みでは、実際に弊社社員が講師となって、それぞれのスキルを学ぶことができます。
https://recruit-tech.co.jp/blog/2018/01/24/uxbootcamp/
また、Customer Experience Designグループ(CXDG)というグループもあり、日々リクルートを取り巻くサービスの価値創造を行なっています。
https://recruit-tech.co.jp/blog/2017/10/11/cxdg/
ぜひ、ブログの記事をのぞいてみてください!
https://recruit-tech.co.jp/blog/category/ui-ux/
また、今回のようなイベントは、Service Design Network Japan ChapterのFacebookページでも広報されています。ぜひチェックしてみてくださいね!