AI活用の裏話も公開!~Recruit Technologies Night Vol.4開催報告~
高橋 諒
皆さんこんにちは、ビッグデータ部の高橋です。
2月10日(金)にRecruit Technologies Night vol.4にてスピーカーを担当しましたので、その報告と振り返りをさせて頂きます。
今回は”リクルートにおけるAI活用のリアル”と題して、ビッグデータ部プロダクト開発グループのGM石川信行と同グループの白井祐典、私の3人持ち回りの発表を行いました。
当日は昼間に雪が降ったにも関わらず、100名を超える方に参加頂きました。
現在ビッグデータ部では、Deep Learningを始めとする機械学習を用いたAPIを作成し、統一してA3RT(Analytics & Artificial Intelligence API via Recruit Technologies)というブランドで社内展開をしています。今回はA3RTの概要とその中から自然言語処理と画像解析系のAPIについての紹介をしました。
まずはGMの石川から、A3RTの紹介があり、それに絡めてAIの捉え方やリクルートにおけるAI活用の概要をお話ししました。
■詳細はこちら「最終的に人は必要です」リクルートの開発・施策接続メンバーらが感じたAIの正体
その後、私から自然言語処理系のAPI(文書自動分類、誤字脱字検知)について、白井から画像解析系APIについての発表を行いました。
■詳細はこちら「技術の保有より、それをどう活かすか」リクルート技術者らがAI活用にこだわる理由
今回のコンセプトが”リクルートにおけるAI活用のリアル”ということもあり、テクニカルな話というよりは、AIを事業やサービスに導入する際の苦労や「あるある談」を中心にお話しました。参加者から笑いや大きな頷きが起きる場面も見られました。
特にAIに対する事業との期待値調整や学習データ収集などの話に対しては多くの参加者から質問をいただき、大変盛り上がったのが印象的でした。
最後に石川からAI案件を回すのに必要な力などのまとめが語られた後に、A3RTの社外公開についてのアナウンスがあり、会場からは大きなどよめきがあがりました。
3月16日に外部向けにA3Tの一部を公開しました!こちらからぜひご覧ください。
個人的に驚いたのは、その後の懇親会で出会った方々の幅広さでした。データサイエンティストやエンジニアは勿論、大学教授や企画担当、翻訳業者などなど。会話の内容もバラエティーに富んでいて、逆にこちらが「あっ、そういう使い方もありそうだ!」と気付きを得た部分もありました。
今回のRTC Night全体を通して、AIやDeep Learningに対する期待や興味の高さを再確認した一方で、その技術的、コスト的ハードルの高さ、導入によって仕事を奪われるのではという不安も大きいということを体感しました。A3RTでは、「早い、安い、高精度」なAPIを目指していますが、それに加え、人と共存するAIを提供できるよう努力したいと思います。
最後になりましたが、お足元が悪い中、社内からも多くの方々にご参加頂きましてありがとうございました。