Berlin-Tokyo Project - Life in Berlin vol.1

こんにちは。
ATL(Advanced Technology Lab)の別府と申します。

私はいま、ドイツのベルリンに滞在しており、こちらのスタートアップと共同してプロジェクトを進めています。
3月末からこちらに来ており2ヶ月ほど過ぎたところです。せっかくなので、ベルリンでの業務や生活について定期的にブログを書いていこうと思います。

berlin
(ベルリンの美しい街並み)

まずは1回目ということでプロジェクトの説明を簡単にご紹介できればと思います。

そもそもATLとはどういう組織なのか

ATLが所属するリクルートテクノロジーズは2012年の分社化の際、
リクルートグループのIT&マーケティングカンパニーとして設立されました。

日々進化する技術を学び、取り入れ、磨き続けることで、
リクルートグループのビジネスの価値向上と競争優位を支えていく役割を担っています。

その中でもATLは、『世の中の先進技術から新しい価値を創出する』ことをミッションとしています。
世の中にまだ広がっていない新しい技術的要素をリサーチし、検証し、組み合わせて形にする。
2年、3年後の未来にスタンダートとなっているようなソリューションを開発するR&D組織です。

Berlin-Tokyo Projectとは

logo

ATLでは数年ほど前からベルリンという場所を技術開拓の拠点として注目していました。
ベルリンは第2のシリコンバレーとも言われており、ヨーロッパの中でもスタートアップが数多く存在しています。
SoundCloud、Microsoftに買収されたWunderlist、ソーシャルゲームのWoogaなどは有名です。

そして、技術開拓の取り組みの一つとして、テクノロジーを強みとするスタートアップとコラボレートして、新しい技術や関係性を開拓できないか、という考えのもと、若手エンジニアをベルリンのスタートアップに派遣する、という取り組みを3年前から実施しています。

この取り組みをBerin-Tokyo Project(BTP)と呼んでいます。

また、このプロジェクトには、若手のエンジニアを送り込むことで、将来的にリクルートグループをグローバルに牽引できる人材を育成する、というトーレニングとしての目的もあります。

私自身は過去に留学経験があるわけでもなく、英語が得意というわけでもありませんでした。
しかしながら、新卒入社してすぐにベトナムのオフショア開発のディレクションを担当していた時に、プロジェクトを最後までやり切った点や、新しい技術・環境へ積極的に取り組んでいく姿勢を期待していただいていると思っていました。
そのため、愚直に自分にとって必要なことを実践していくのみだ、と、ベルリン滞在が決まってからの2ヶ月ほどは準備期間として技術と英語の勉強に取り組み、まずは無事にベルリンでのスタートを切ることができたという状態です。

ベルリンで何をやっているのか

私はHigh Mobilityというコネクテッド・カーのスタートアップに、エンジニアとしてジョインしています。
High Mobilityは2013年に設立され、メンバーは10人以下のチームですが、BMWやVolksWagenといった大手自動車メーカーとプロジェクトを進めています。

今回のプロジェクトではWebBluetoothAPIを利用したライブラリの開発に共同で取り組んでいます。
WebBluetoothは、ウェブブラウザ経由でBluetooth(BLE)デバイスとの通信を可能にする仕様策定中のAPI群です。
これを用いることにより、ウェブブラウザだけで iBeacon や Eddystone といったビーコン連携なども可能になります。
つまり、従来はBLEデバイスを操作するためには専用のiOSアプリやAndroidアプリを用意する必要がありましたが、
このAPIを用いることで、簡単なjavascriptのコードだけでブラウザからBLEデバイスの操作が可能になり、開発が容易になります。

ble
(ライブラリの動作確認の様子)

次回以降、プロジェクトの詳細や進捗状況はもちろんのこと、日本とは異なるワークスタイルやオフィスの紹介、現地の生活など共有できればと思います。

また、今回の取り組みはmediumでも英語で紹介していきますので、よければご覧ください。
https://medium.com/@ATLRecruit/

では。