会社対抗 LT FREE STYLE バトル に挑戦してきました ~VS TIS社~
大杉 直也
リクルートテクノロジーズの大杉直也です。
TIS株式会社 (以下、TIS)さんが、LT FREE STYLE BATTLE という素敵なイベントを企画されています(参考:http://syobochim.hatenablog.com/entry/2016/12/15/081300)。我々、リクルートテクノロジーズがその LT バトルに参戦してきたので、その報告です。
どうやら技術的変態度(いい意味で)を競う場だったようで、リクルートテクノロジーズの中でも際立ったエンジニアが呼ばれていたようです。当の発表する本人たちは少しも気負うことなく、普段のノリで話していました。テーマは好きなこと、でした。以下、それぞれの概略です。
古川 陽介
日本Node.jsユーザグループ代表である彼は、どうやら FREE STYLE BATTLE というものに一家言あるらしく、「韻をふむ」ということが以下に難しいかを、韻を自動判定するアプリケーションを作って示しました。詳細は以下の github レポジトリをご参照ください(https://github.com/yosuke-furukawa/jrapper)。ちゃんと(?)、中身は Node.js でした。
吉田 尚弘
気がついたら全然別の技術を習熟していることに定評がある弊社シニアエンジニアである彼は、今回は Kotlin の話をしました。業務で Kotlin を導入していたら、Kotlin Annotation Processor Tools (kapt) で問題を見つけ、Google にプルリクを送ったが、今回の LT の数日前にkaptのアップデートがあり、問題が修正されていた(結局、プルリクは受理されなかった)という話でした。
守谷 純之介
先日、社内の勉強会でコンパイルについて1時間以上語り続けた彼は、暗号の衝突耐性の話をしました。弱衝耐性は強衝突耐性よりもずっと強い(名前がまぎらわしい)ことや、ソルトとストレッチングをちゃんと行えばレインボーテーブルは怖くないことなどを話しました。今回の LT は持ち時間5分だったので、1時間以上語り続けるようなことはなかったです。
大杉 直也
分析屋さんな私はデータマイニングの話をしました。ですが、社内の実際のデータの話を外部で話すのは NG ですし、具体的な内容まで踏み込まないと話していて楽しくないので、反則気味ですが理化学研究所でやっていた研究を題材に話しました。ニホンザルの脳波を分析した話です (http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0150934)。私の発表で、タイムキーパーの方に「残り1分」と伝えられたときに、「あとすこしで終わる」と大嘘をついたことを、この場を借りてお詫びします。
mook.jp
HTTP API と WebSocket によるリアルタイムリソース更新に関する基盤を開発中の彼女は、Erlang をプロジェクトに導入したが、結局、権限管理モジュールに Java を使うことになったため、Erlang を動かすサーバ上で別プロセスのJavaをたちあげ、それらを JInterface という Java 上に Erlang の Node を作ることができるライブラリの検証をしているという話をしました。発表資料のタイトルが「Erlangを、あきらめない」となっていることからもわかるとおり、Erlangへの愛にあふれる発表でした。当日の発表では、その場にいないチームメンバーへの謝罪からはじまるなど、かなりエキサイティングな内容でした。
TIS さん側の LT
最後に、TIS さん側の LT とその簡単な個人的な感想も書いておきます。
川島さん
彼の LT の鉄板ネタである Excel 方眼紙ネタでした。Web でExcel 方眼紙をちゃんと表示させる CSS フレームワークやHTML-likeなコードでExcel方眼紙をアウトプットするツールなど、過去にも発表していたツール以外にもまだまだ Excel 方眼紙を支える技術を進化させ続けていた点が衝撃的でした。さぞや、Excel での業務に苦しめられているかと思いきや、本人は Excel 持ってないから開けないそうです。詳細は彼の github レポジトリで。https://github.com/kawasima/
阿佐さん
趣味の流体力学の話。解析的に解くよりも、実際に粒子が逐次的にどう移動していくのか、という計算パワーが必要な領域なので、家でクラウドサービスでマシンを借りてガリガリ計算させているとのことでした。一昔前なら性能の良い計算機の用意は結構な金額がかかる趣味でしたので、いい時代になったなぁというのが感想です。
久保さん
kintone で簡単に業務アプリが作れて便利だ、という話。年々、色々なことが簡単になっていくので、やりたいことがやりやすいいい世の中になっているなぁという素朴な感想を持ちました。技術の力でやりたいことがやりやすくなる話という点では、流体力学のシミュレーションと同じ話かな、と。
永井さん
こっちはクラウドのサービスを中心とした、サーバーレスの話。環境設定とか楽になってバンザイ、と思いきや手が空いたからアプリも書いてよ、と言われた話が印象に残りました。どこも同じだなぁと。自分が関わったサーバーレスに作った案件のサービスを、この発表者の方が使っているとのことで嬉しかったです。
和田さん
夫のことが好きすぎて常に視界に入れていたい(改) というタイトルで IoT と画像認識を組み合わせた素敵なプロダクトの話。夫氏の度量の広さに感服いたしました。自社ブログ上でのコメントに困る内容でした。
TISさんのおかげで好き放題話せ、とても楽しかったです。ありがとうございました。
最後は懇親会。たーのしー!