ベルリンスタートアップ武者修行記 その2(スタートアップ3社との面談〜生活準備)
葛原 佑伍
こんにちは。ATL の葛原です。前回に引き続き第2回目です。
前回着任後数日間で色々とトラブルがあったと書きました。時系列的に前後しますが、実は着任日の翌日より3日連続で、今回のプロジェクトの主目的たる、スタートアップとのコラボレーションに向け、まずは候補先企業3社との面談という超重要なイベントがありました。すでに候補先は用意されており、日本出国直前より着いて早々連続で面談ということは認識していました。が、時差ボケも全く治っていない状態で、しかも英語での面談ということで戦々恐々としており、この状態で面談に放り込まれて正直どうなるのかも全く予想できませんでした。
面談の観点は、私自身どこで働いてみたいか、それが全てでした。正直英語もままならない、どこの馬の骨ともわからない若造の日本人がベルリン現地で現役バリバリのスタートアップの中から1つを選ぶというのは、恐縮な気持ちでいっぱいでしたが、ここでの選択が今後の全てを左右すると考え、どの面談にも真剣な気持ちで挑みました。
3社全ての社名はここでは伏せますが、3つの面談を通じて感じたことを個人的な感想含めそのまま書き下します。日本含め他の国のスタートアップ事情には正直詳しいとは言えないので、ここではこの3つのみを通じて感じたことを書いています。
- ファウンダーの方々は皆、野心はもちろん、スケールさせるための筋道をちゃんと描けている
- テクノロジーだけでもビジネスだけでもなく、両方に意欲的に取り組んでいるのをとても感じる
- プレゼンめちゃくちゃ上手い、自分たちのビジネスを伝えるのにとことん慣れている感じがする
- 日本から来た初対面の自分のために、必死で働く上での選択肢を用意してくれていたり、働き方のスタイルを提案してくれたりしてくれる
- 色々ひしひしと伝わってきたけど、英語、全く話せないので自分のことはほとんど伝えられない(予想通り)
大きく感じたのはこの5つです。最後のは当たり前ですが。
そして怒涛の3連続面談が終了。ここから、決める時間に入ります。
正直、かなり悩みました。実際、一度決めた後それを覆して、最終的に別の1社に変えたくらいです。
決め手となったのは、
- ビジネス的な魅力はもちろんだけど、やはり1番技術的に強そうなところに行きたい
- スタートアップという観点で、あるステージに達している企業、これからそのステージを目指す企業、そしてそのステージに間もなく辿り着こうとしている企業の中だと、個人的には3番目の企業で働いてみたい
という2点でした。
結論、KIWI.KI とのコラボレーションを選択することとなりました。このスタートアップがどんなところかというのは次回以降に記載しますが、参画後約5ヶ月経過した今でも、この選択は間違っていなかったと私は思っています。
ということで、KIWI.KI で今後のベルリン駐在期間中働くこととなったのですが、諸事情により実際の参画は2月からということとなり、少し空き時間ができたため(決定時点ではまだ1月)、この期間で色々と生活準備を片付けることにしました(着任後面談ラッシュでほとんど何もできていなかったため)。
覚えている限り、生活周りやったことを書くと、
- 住民登録(市役所へ)
- 銀行口座の開設
- 生活雑貨の購入(こっちの IKEA と無印に行きました、布団、枕、タオル、ルームシューズその他たくさん)
- 家電の購入(洗濯機、電気ポットなど)
- 定期券の購入
- 携帯回線の契約
- DSL(ドイツでのインターネット回線の主流)の契約
こんな感じです。特に DSL は日本でもそうですが、契約から開通まで1ヶ月弱かかったので、最初の1ヶ月は自宅でのネット利用が不便でした。
またほとんどの人が英語ではなくドイツ語で喋ってくるので(意外とこっちの人英語喋れなかったりする)、正直現地にいる日本人の方(ドイツ語ぺらぺら)にサポートいただかなかったらすごい時間かかっていた気がします……。
最後になりますが、今でもそうですがこっちで住んでいるアパートにはかなり満足しています。特にバルコニーから見える湖の景色はお気に入りです。
ということで次回からは KIWI.KI への参画スタート後の記事を書きたいと思います(次回へ続く)。