日本のエンジニア組織を活性化する!Re:OD Hack開催レポート
田野晴彦
こんにちは!エンジニアの田野(@tanokin)です。
2018年8月7日(火)に、リクルートマーケティングパートナーズ ( 以下、RMP ) にてエンジニア組織における組織開発の知見交流イベント Re:OD Hack #1 を開催しました。今回はそのイベントの様子をご紹介します。
Re:OD Hackとは?
リクルートマーケティングパートナーズのリファラルGで企画したエンジニア組織における組織開発の知見交流イベントです。Re:OD Hackというイベント名には、Organization Development:組織開発(OD)を再定義して(Re)より良いものにしていく(Hack)という意味が込められています。
イベントの目的
社内にとどまっている知見を外に出して共有、議論していけるコミュニティを作ること。そしてそこで得たものを持ち帰って自社で実行するサイクルを回していくことで、日本全体の開発組織の質を上げ、エンジニアにとってより働きやすい環境を作っていこうというものです。
イベントを企画するにいたった背景
元々、組織というのはフェイズや事業内容で大きく異なるため、たとえ同じ組織開発の施策を行ったとしても得られる結果は組織によって全く異なるはずです。そのため、施策を行った結果とその時の組織背景は唯一無二の非常に重要な知見となります。そういった事例が現状だと会社内で閉じてしまっているのは非常にもったいないなという想いがありました。
実際、これまで
- 人事とエンジニアの関わり方、業務の切り分け方がわからない
- リファラル採用やろうと思うけど、何から手をつければいいかわからない
ということがあり、「他社でどうやっているか」「どのような経緯で検討したのか知見が得られればスムーズに進められたのに……」という課題意識がありました。
反対に、「例えば弊社ではリモートワークを推奨して久しいのでリモートワーク導入に不安を抱える組織に知見を提供すればスムーズにことが運ぶのではないか」という思いもあります。
今回はこのイベントを下記5社で行いました。
- RMP
- メルカリ
- アカツキ
- 富士通クラウドテクノロジーズ
- 面白法人カヤック
各社ともに人事とエンジニア( VP of Engineeringなど組織開発をミッションとするポジション)の2人1組で参加しました。
今回のイベントは1回やって終わりというものではなく、今後も少人数のメンバーで定期的に行っていく中で毎回テーマを変えて議論していき、なおかつ持ち帰って実行した知見を共有していく予定です。
またリアルな場だけでなく、イベント用にSlackのワークスペースも作っており、他社であっても気軽にコミュニケーションを行うことができます。
今回は第一回ということで、参加者のバックグラウンドの認識をあわせるということをゴールと設定して行いました。
導入パート
まずはイベントの目的、本日のゴールイメージについて説明を行いました。
そして乾杯。今回はこの後ワークが控えているためアルコールはなしでピザ&ソフトドリンクを用意しました。
LTパート
続いて参加者総勢11人のLTパートです。
お互いのバックグラウンドの理解が目的なので、以下の内容を各自5分程度で発表していきます。
- 自己紹介
- 組織内でのポジション、取り組み紹介
- 最近組織開発で注目しているテーマ
各人が自分の組織で行っている取り組みや課題に関して共有しました。
ワークパート
約一時間かけて、今現在組織開発で課題に思っていることを6人1チームで議論するというワークを行いました。
少人数 & 業務の中で課題に感じていることを事前に考えてくるということもあり、かなり具体的な課題に対して濃い議論が出来たかと思います。
また、同じ会社内でも人事とエンジニアのそれぞれの視点から多様性のある意見が出てくるなど議論も盛り上がりました。
各社でかなりコアな事例も多く出たため詳細は掲載出来ないのですが、一部を抜粋してご紹介します。
- 昨今エンジニアの市場価値の変動が激しいが、社内の制度を追従させるのがそのスピードに追いついていない
- 採用に現場のエンジニアの工数がかかりすぎる
- 組織開発を行うメンバーがほとんど兼務でコミットメントが薄い
- マネジメント、 VP of Engineering人材がいない、なかなか育成できない
- 全員が納得のいく評価制度を作ることは難しい
- 心理的安全性の担保、測定について
事後共有
次回のイベントは9/14(金)を予定しており、Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろさんも参加予定です。
今回のイベントで課題の認識を合わせた結果、特に下記のテーマに関心が強いことが分かりました。
- 採用
- 給与
- 評価
- キャリア
次回以降は、毎回1テーマ選定して知見の共有や議論をしていく予定です。