エンジニア組織でリファラルGを立ち上げた理由
村松薆
この記事は RECRUIT MARKETING PARTNERS Advent Calendar 2017 の投稿記事です。
こんにちは!リクルートマーケティングパートナーズリファラルGの鳥倉&村松です。現在はエンジニア組織の組織開発や採用ブランディングをしております!
今回は2017年10月よりエンジニア組織開発行うリファラルGが立ち上がったため、こちらに関してお伝えできれば幸いです!
リファラルGが生まれた背景とミッション
リファラル採用とは、社員に人材を推薦してもらう採用手法で、欧米では既に主流の採用手法となっています。応募者側・企業側双方にとってメリットがあるとして近年日本でも注目されいるものの、実態としてはうまくいっていないケースが多いようです。理由としては以下の二点が主として考えれらるのではないでしょうか。
- 協力者が少ない
- 採用の仕組みが整っていない
これらを踏まえ、「リファラル採用率を◯%アップするぞ!」などといきなり目標を掲げると、どうしても仕組みから整備しようとしたり協力者を獲得しようと定期的に声掛けするなど、直接的に数字を高めようとする施策を真っ先にとってしてしまいがちです。
我々はいきなり数字目標を追いかけるのではなく、まずは現場も巻き込み採用への士気を社内全体で高めることが大切だと考えています。その士気のバロメーターにあたるのが「エンゲージメント」と呼ばれるものです。
エンゲージメントは図のような構造で成り立っていると考えており、その土台は組織コンディションにあると考えています。
リファラル採用に協力してもらいたいなら、まず今いる社員にとって心地よい職場づくりから
一言で表すとこのようなことです。リファラルGは、そんな「リファラル採用をもっと促進しようよ!」という課題感のもと立ち上がりました。グループのミッションステートメントは『MAKE OURSELVES!』です。ここにはリクルートマーケティングパートナーズ ( 以下RMP ) 社員一丸となって組織を作っていきましょうという意味が込められています。
組織コンディションの向上に真摯に向き合うという意味においては『リファラルG』という名前ではありますが、広義には『組織開発グループ』と言えるでしょう。
リファラルGの特徴
組織開発の定義を簡単にまとめると、「組織の自己革新力を養い、組織のポテンシャルを引き出し、組織を健全にするための計画的で共同的な働きかけ」となります。
自己革新力とあるように、組織が変革を興すためには当事者である現場社員の内発性を推進力にすることが大切です。そのため通常では現場社員の巻き込みというステップが挟まるのですが、リファラルGは組織課題に関心の高い現場社員そのものでメンバーが構成されている点がユニークな強みと言えます。
これまでの活動
1.組織活性のための施策検討
これまで取得したアンケート結果を分析し、下記二点の課題を抽出しました。
- 従業員同士が気兼ねなく交流できる場の仕組みづくり
- 自然とナレッジが共有できる仕組みづくり
これにより「なぜやるのか?」「何をやるのか?」は固まったため、現在は「どうやるのか」を考え施策に落とし込んでいるフェーズとなります。
2.組織活性:部会運用
毎月開催している約100名程度のエンジニア組織部会の運営も行います。ナレッジシェアや組織内の横のつながりを目的に、プロダクト別の進捗共有や技術ナレッジシェアのLT ( ライトニングトーク ) をはじめ、表彰、懇親会がメインコンテンツとなります。
RMPではプロダクトチーム単位で業務を進めるため、普段は関わることのない他のプロダクト開発に関する技術共有は参考になります。また、表彰制度では直近で活躍した社員を対象に賞状・トロフィー・インセンティブが贈られます。
チームで表彰されることも多く、インセンティブでチームご飯を行っている人もいます。懇親会では、毎月アルコールや季節に応じたご飯を用意しており、普段はなかなかお話する機会のない社員同士の交流も図れています。
3.組織活性:勉強会サポート
エンジニア本人より勉強会開催希望があればサポートをします。勉強会の仕立てのサポートや社内手続き、発注、当日運営などが主なサポート内容です。他社とのコラボ勉強会や、技術Tips共有勉強会、カンファレンスのリジェクト勉強会等、今期は9回実施。勉強会後はエンジニアがブログにてレポートを書くことで社外への情報発信も行います。
4.社内ブランディング:まつもとゆきひろさん講演会
社内ブランディングの一つとして、技術顧問であるまつもとゆきひろさん講演会の企画運営をしました。テーマは、RMP社内に対するエンジニア組織のプレゼンス向上。まつもとゆきひろさんには、「Ruby」をいちプロダクトと捉えていただいた際のプロダクト開発に関するヒストリーをお願いしました。営業・企画・スタッフ等、エンジニア職以外の社員もプロダクトをつくることにご興味頂き、エンジニアがいればできることが広がるというというポジティブな印象を持ち帰っていただくことができました!
5.社外ブランディング:重要カンファレンスへの出展
社外ブランディングを高めるためには、内製開発で採用している技術に関するカンファレンスへbの出展も重要です。単に慣例だからという動機で出展するのではなく、技術やエンジニアの志向に合わせて都度セレクトしています。
今期はこちらのラインナップで進めています。
- RubyKaigi 2018
- iOSDC Japan 2017
- DroidKaigi 2018
- TOKYO - try! Swift Conference
- ScalaMatsuri 2018|日本最大級の Scala のカンファレンス
出展ブースでは素敵なリーフレットや販促品をご用意しておりますので、お越しの際は是非とも遊びに来てください!
今後の取り組みについて
今後は、社内ISUCONの開催や、部内新年会、更にまつもとゆきひろさんの新たなイベント等を予定しております。将来的には「MAKE OURSELVES!」をキーワードに、リファラル活動をブランド化できるよう取り組んでいきます。
今後とも、リファラルGをよろしくお願いいたします!