【異動エントリ】非エンジニアが、これまでの経験を活かしてリクルートの情シスをやっているはなし
キャリアチェンジで情シスって務まるの??
初めまして!ICT統括室の三田村です。
今回はICT統括室メンバーのこれまでのブログとは少しカラーを変え、エンジニア未経験でICTに異動した私の経歴・業務例をお伝えしながら、「”非エンジニア”がICT統括室で働くイメージ」の一例をお話しします。
一般的にどんな仕事でも、キャリアチェンジの転職・異動は難易度が高いイメージだと思いますし、「ぶっちゃけ異動してみてどう?」と元同僚や友人から質問されることもあるので、同じように気になってる方もいるんじゃないでしょうか...?
この記事で、未経験領域にチャレンジしたいな~と思っている方の後押しができると嬉しいです!
異動経緯
まずは簡単に私の経歴を紹介します。ICT統括室へは、手挙げ制度(キャリアウェブ)で異動しました。
- 2017年キャリア入社 リクルートエージェント IT領域キャリアアドバイザー(営業)
- 2021年異動 リクルートエージェント サービス企画
- 2023年異動 ICT統括室 全社向け業務システム・SaaSオーナー/スタッフ組織向けのDX推進
ICT統括室への異動前は、いち事業の営業・企画スタッフ経験から事業推進を学べたタイミングでしたが、せっかくいろんな事業をやっているこの会社にいるなら、広範囲な事業・部署と接点があって横断的に事業推進を支えるバックオフィスにもトライしたいな...!と考えていました。
また、キャリアアドバイザー時代にたくさんのITエンジニアの方と話す機会があり、進化する技術で世の中を便利にしていくこと、その仕事への熱量をリスペクトしていたので、ITに触れたりエンジニアの方々と協働できたりする環境で仕事をしたいと思っていました。
ちなみに、ギークな方たちの熱量に追随し続ける自信が持てなかったことと、そもそも「事業を営む」ビジネス側への興味も強かったことから、私自身がエンジニアを目指すのは難しいなと思っていました。笑
ここまでの自己分析に加えて、どんな環境でスキルアップしたいかを以下のように整理し、ICT統括室がぴったりな環境と思い「応募→異動」に至ります。
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仕事の進め方 : プロジェクト・チーム
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鍛えたいスキル : 中規模案件(2,3年スパン)のプロマネ力・チームマネジメント力
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誰と協働したいか : ITエンジニア、コーポレート組織の方々
過去経験の延長線上にはない選択肢で、苦労するけど成長できそうだなと思って、ワクワクしながら異動を選んだのを覚えています。
現在のミッション
異動後の昨年から関わっている業務のうち「過去経験が活きてるな」「新しい経験で学びにつながっているな」と感じる部分を言語化してみます。
案件概要・担当業務 |
活かせている これまでの経験 |
新しい経験・学び・ワクワク |
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入館証のモバイル対応検討 |
・入館証を持たなくて良い状態をつくれたら、忘れ物も減って便利だよね、新規発行コストも結構浮くよね という一石二鳥を実現するための案件 ・私自身、持ち物を減らしたいと強く思っており、自分で案件を進めたいと上長に伝えて、システム開発含む案件リードをさせてもらうことに |
・ユーザー視点でのサービス設計(特にUX観点) |
・バックエンド設計・処理の知識 ・開発担当エンジニアの方と要件整理時に相談したり、既存のシステム仕様を説明してもらうなかで「だからこういう挙動をするのか!」「もっとこういう設計にしたらシンプル化できそう!」と理解が進み、自分でTOBE像を描けるようになる楽しさ◎ ・内製開発ならではの検討自由度の高さも◎ |
Zoom運用 |
・全社利用されているWeb会議・商談ツールの運営リード ・運営課題の優先度を整理し、テーマ化して推進 ・過不足ないライセンス管理など、全体最適を実現する ・安心安全な環境・ルールを作って、ツール利活用による業務効率化を推進 |
・データ分析からの、ユーザーターゲティングによる改善施策優先度評価・改善テーマ推進 |
・「設定した会議を自動録画したい」などの要望に対して、APIを利用した運用改善・自動化の実現 ・リクルートの各事業スタッフ・現場の方・コーポレートなど多方面から「業務を楽にしたい!」という相談が来て、解決すると感謝してもらえるのはやっぱり嬉しい ・新しい機能がどんどん追加されるSaaSなので、どう使いこなしていくのがいいか考えるのも楽しい部分 |
全社プロダクトの管理DB検討 |
・リクルートが社内外に提供しているプロダクト情報を一元管理する仕組みの検討 ・品質管理・セキュリティ組織など他部署含むPJT内で、システム開発パートの推進メンバーとして参画 ・PMが整理してくれている大方針・論点に対して、ズレなくよりよい打ち手になっているかを確認しながら進める役割 |
・事業側業務負荷軽減への当事者意識 |
・PM&先輩の横で学び中 └新規システム開発時の必要観点を網羅した推進 └論点/機能同士の影響関係理解 └異なる意見の「ステークホルダ」と、論点が複雑になる中での要件定義 ・自力で情報整理すると考慮不足な箇所が多く見つかるなど苦戦中だけど、「やったことがないこと」に対峙して自分と向き合うことで、足りてないスキルそのものが発見できていてありがたい |
扱っているテーマは様々で、それぞれ前提知識が足りていないケースが多い状態ではあります。その為、これまでのコアスキルを何とか活かしながら周囲の知見者を頼ったり、会話が早すぎて追い付けない会議は理解できるまで録画を見返すなど、結構地道なキャッチアップもしていたりします。
現在関わっている上から3つめの「全社プロダクトの管理DB検討」は、実務経験としての不足をかなり感じていますが、現場での実体験から貢献価値を想像し、担える部分を探しながら参画させてもらっています。
異動して1年半が経ち、異動前に描いていた「得たいスキルへのトライ」に加え「微力ながら貢献できている実感」もあり、実現したかった状態が作れています!
エンジニア経験がない中でも、IT自体は課題解決手段のひとつですし、本質的に「どういう状態に変えたいのか」「(まずは方法論は置いといて)ユーザーにとって嬉しい状態とは何なのか」を意識して仕事することを心がけつつ、検討の際に「そもそも~」とか「やっぱこっちがいいよね」と変化に肯定的な意見が出せる環境というのも、良い状態が作れている理由だと思っています。
トライさせてくれる上長が身近にいることも含めて、ありがたい環境に、日々感謝しています。
業務外の学びも...
仕事の幅・質を上げるため!!という強い目的意識をもって取り組んでいるわけではないのですが、趣味の範囲で得た情報が仕事に活きたりもするので業務外でゆるゆると活動しています。
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本を読む : ビジネス書~初心者向けの技術書まで、興味を持ったものから手に取り、日々周りで起きている事の因果の概要理解に役立てています。
最近の課題図書は「ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識」です。インフラエンジニアの弟に勧められた「コンピュータの基礎を学ぶ定番書籍「なぜシリーズ」」の1冊で、正直わからない単語が多すぎますがChatGPTと対話しながら地道に読み解いています。 -
趣味を広げる : Tableauを使い始めた企画時代からデータアナリティクスの奥深さに魅了されており、理論やテクニック的なところまで徐々に勉強中です。ICTにいた師匠に誘ってもらい、可視化によるデータドリブンな案件推進力のパワーアップ目的で、昨年Tableau DATASaberにチャレンジしました。(詳細は、和田さん内海さんの過去記事)
他にどういうバックグラウンドの人が働いてる?
ここまでの話の中で私の経験を中心に書いてきましたが、他にも様々な職種・経験がある方と一緒に仕事をさせていただいています。
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アプリ・インフラエンジニア
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ITコンサル・システムインテグレータ・ネットワークインテグレータの営業
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WEBデザイナー
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広報ライター
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メディアマーケター
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カスタマーコンタクトセンター etc
皆さんそれぞれこれまでの経験を活かし、補完関係になることもあることから、頼り頼られながら働いている方が多いのではと思っています。
最後に
ここまで、私の異動後の業務例をお話しさせていただきました。
キャリアチェンジに際して、周囲とスムーズなコミュニケーションや、理解速度を上げるための学びはやはり必要だなと感じています。しかし、エンジニア経験の有無は直接的には関係なく、「何を実現しようとして業務に向き合うか」が大事で、ジャンル問わずこれまでの経験を活かす方法はあるのかなと思っています。
またICT統括室では、自ら考え動けるように会議資料も比較的オープンになっているように感じますし、例えば社内Slackや「誰が何をやっているかが見える”従業員検索システム”」などを通じて自律的に情報収集しやすい環境に思えます。
私自身も直近の業務を通じ、失敗も許される環境だからこそ机上で学ぶだけでなく、業務を通じて転びながらできることの幅を広げたいと考えています。
これまでの経験からちょっとずらして新しい経験を積みたい方、自分がやりたい事を広げながら貢献できる環境を探している方、ICT統括室では新しい仲間を大募集中です!
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また、他にも色々な記事を投稿していきます!
過去の記事もご興味あれば、ぜひ他の記事もあわせてご参照ください。(リクルート ICT統括室 Advent Calendar 2023)