Slush Asia 2016 Report~海外スタートアップのCEOに直接インタビューしてきました
董 曄
こんにちは。マーケティングリサーチGの董です。海外や国内既存サービスのUXリサーチを担当しております。
2016年5月13日から2日間にわたり、幕張メッセにてSLUSH ASIA 2016が開催されました。リクルートはメインパートナーとしてこのイベントを協賛しています。
今回のイベントで、私は海外の起業家や投資家などで構成されるKEYNOTEスピーカーの皆さまにインタビューする機会を頂きました。
What is SLUSH ASIA?
SLUSH(スラッシュ)は2008年にフィンランドで立ち上がった、主に若い起業家たちのためのイベントです。この8年間でグローバルに広がり、世界中の起業家、投資家、学生が集まるスタートアップコンファレンスになりました。SLUSH ASIAは、SLUSHのアジア展開版であり、2回目となる今回は、10カ国以上からゲストスピーカー約70名、20カ国以上からスタートアップ360組が集結しました。さらに、およそ100名の投資家や国内外の学生を中心とした480名のボランティア、200名のジャーナリスト等を含む約4000名が参加する盛大なイベントとなりました。
当日イベントの様子はSLUSH MEDIA ページを参考してください。
イベントの注目ポイント
KEYNOTE SPEECH
今回のイベントでは、Nikesh Arora(COO of Softbank Group)やJian Wang(CTO of Alibaba)など、グローバルで影響力を持つ有名な方々(約70名)がKEYNOTE SPEECHに登壇しました。業界の最新技術、グローバル展開、また起業の成功経験談などさまざまテーマについて、各スピーカーからお話をいただきました。
画像の出典はSlush Asiaサイトより
SLUSH ASIA 2016のスピーカーの詳細情報はこちらから!
Interview @ SLUSH CAFE: スピーカーへのインタビュー
SLUSH CAFE はKEYNOTE SPEECHに登壇をしたスピーカーが、登壇後に訪れる「FiresideChat(暖炉横の談話)」形式のトークルームです。このCAFEは、スピーカーにリラックスをして頂きながらも、気軽に講演内容等について更に突っ込んだインタビューができる場であり、KEYNOTE SPEECHプレゼンテーションの延長戦的なコンテンツとなっています。イベントの「裏番組」的な位置づけではあるものの、様々な参加者やマスコミが立ち寄って質疑応答をできるので、SLUSH ASIA においても特に期待値の高いコンテンツであったように感じられました。
私は海外の投資家、グローバルスタートアップのCEOなどをはじめ、5人のスピーカーに英語でインタビューするという貴重な機会をいただきました。今までUXリサーチャーの仕事として、日々カスタマーインタビューを行っていますが、英語で、しかも初めてマスコミの前でインタビューをすることには、自分もわくわくして臨みました(笑)。
図左上2枚:
アメリカNY発のファッションスタートアップMaterial WrldのCo-Founder、Rie Yano氏からは、今後の同社のグローバル展開について語っていただきました。日本人の女性として、ファッションとスタートアップの激戦区であるニューヨークで起業することは非常に珍しいことだと思い、Rie Yano氏の起業体験について、特に詳しく聞かせていただきました。
図右上:
グローバル・ビジネスを展開する際に、共通の言語でコミュニケーションをすることは非常に重要です。翻訳クラウドソーシングサービスのGengoは、ワンクリックで言語の壁をこえ、全ての人が世界中の情報を理解・発信できる世界を目指しています。「どのように良質な翻訳を早いスピードで提供するのか?」について、非常に興味があり、直接CEOの Matthew Romaine氏に話を伺いました。同氏からは、多くの国でGengoサービスをローカライゼーションする際に直面した課題と、翻訳API事例などの成功事例をお話しいただきました。
図下:
Paul Bragiel(Managing Partner, i/o ventures),Ethan Lee(CEO, My Music Taste), Vinnie Lauria(Managing Partner, Golden Gate Ventures)の3人で、「国を超えたグローバル投資の類似点」についてパネルディスカッションを行いました。投資家の観点から、グローバルなビジネスを成功させるためにどんなことを心がけるべきかを知りたかったので、インタビューをさせていただきました。
-"If you want a big success global, hire more people who have GLOBAL MINDSET. - Paul Bragiel"
Paul Bragiel氏のお話にあった「グローバル・ビジネスを成功させるためには異文化理解や価値感・考え方の多様性を尊敬し、GLOBAL MINDSETを持っている人々とチームとして働くことが非常に大事である」ということに、とても共感を覚えました。日々多数の海外チームと一緒に仕事していくには、コミュニケーション上言葉の壁が当然ありますが、言語の裏側にある文化や考え方、ダイバーシティといったものを重視し、GLOBAL MINDSETを持つことが大事なのだと改めて考えさせられました。
おわりに
リクルートテクノロジーズでは、リクルートのグローバル展開を一緒に考える仲間を募集しています。ご興味がある方はご連絡をお待ちしております。
Welcome to Recruit Technologies.
Let’s go global together!