【東大女子】Tea Time Hackathonに参加してきた【ハッカソン】
吉田レオ
こんにちわ。英単語サプリ担当の吉田麗央です。
12/5,12/6に虎ノ門ヒルズにあるJBS社のオフィスで開催されたTea Time Hackathonにメンターとして参加してきましたので、その様子をレポートをいたします。
Tea Time Hackathonとは
Tea Time Hackathonは「東大女子学生×お茶会×ハッカソン」がコンセプトの東大女子による東大女子のためのハッカソンです。プログラミング経験がある学生だけでなく、全くプログラミングの経験が無い学生も事前の講習会などを経て参加しているのが特徴です。
学生たちはハッカソンの2週間前に行われるアイデアソンでチームを組み、ハッカソンで作るアプリのアイデアを固めていきます。当日はそのアイデアを元に、2日間で実現できる範囲の中で実装を行っていきます。
また、チームには企業メンター・学生メンターがそれぞれ1名つき、学生たちのプログラミングをサポートします。
ハッカソンの様子
今回のテーマは「学生生活をより良くするアプリ」ということで、持ち寄ったアイデアを2日間という限られた時間の中で形にすべく白熱した議論が各所で起こっていました。企業メンターも本業さながらのアドバイスを行っています。
また、前述の通り参加者の中にはプログラミングの経験自体少ない学生もいましたが、アプリを作りたいという強い意志とプログラミングを学ぶことへの前向きな姿勢で、2日間のうちに急成長を遂げていました。東大女子の表情は真剣そのものです。
チームでの開発経験が少ない学生も多かったですが、自分がメンターを担当したチームでは誰がどの部分を開発するのか担当するのかを技術力に応じて予め決めて開発をすすめることで、限られた時間の中で高い品質のアプリを開発することができました。
企画・開発に加えて、デザインも自分たちで行います。以下の写真にあるように自分たちでアプリに必要な画像を準備したり、Illustratorで素材を作成している学生もいました。
2日間のハッカソンの中で密かに楽しみにしていたのはJBS社のカフェテリアで食べる食事でした。期間中はカフェテリアは開放されていて、喫茶店さながらの充実したドリンクメニューやスイーツが食べ放題ということもあり、女子大生たちはフル活用していました。
やがて開発も佳境を迎えると自分との戦いになります。
最終プレゼンではアプリの利用シーンを動画で撮影して説明する時間が設けられていたこともあり、最終日は「開発 > 動画撮影 > スライド作り」と非常に濃い内容になっていましたが、各チーム限られた時間で最後まで作っていました。
結果発表
2日間に渡るハッカソンが終わり、協賛企業による企業賞と最優秀賞が発表されました。
JBS賞:[ 満腹度予報 ]
JBS賞を受賞したチームは<満腹度予報>を開発したJチームです。
このアプリは飲食店に行った際に得られるであろう満腹度を予測し、自分のための最適な食事量をお店から選ぶことができます。利用ユーザーが店舗で飲食した際にどの程度満腹になったかというレビューデータを元に得られるであろう満腹度を計算して満腹度を算出するというアルゴリズムが印象的でした。
新日鉄住金ソリューションズ賞:[ClassChat ]
新日鉄住金ソリューションズ賞は<ClassChat>を開発したAチームに贈られました。
ClassChatは授業支援ツールで、授業に参加している学生と先生が繋がり、学生の理解度合いをリアルタイムにグラフで閲覧したり、匿名チャットで質問しやすい環境を生み出すというアプリです。授業中に先生の言っている事が自分は理解出来ない時に、周囲は先生の発言に対して頷いているという状況から着想を得たとのことでした。個人的には東大生でもそんな状況に陥るという事実も衝撃的でした。
メルカリ賞:[くまった? ]
メルカリ賞は<くまった?>を開発したKチームに贈られました。
<くまった?>は場の状況をスマホで変えるというアプリです。このアプリには以下の3機能があり、アプリがちゃんと完成していたのが印象的でした。
- 言いたいけど言えない事を絵を見せることで伝えるカード機能
- 飲み会の締めの写真を撮る際に帰りたい旨を撮影者にこっそり伝える機能
- しつこく誘われた時に偽電話が掛かって来て相手から逃げる機能
リクルートマーケティングパートナーズ賞:[ 話しかけたいから。 ]
リクルートマーケティングパートナーズ賞は<話しかけたいから。>を開発したチームIチームに贈られました。
このアプリは「SNSなどで繋がる程仲良くないけど顔は知っている」というような微妙な知り合いと繋がるためのツールです。Bluetoothを利用したすれ違い通信で、知り合いに出会うまでの距離と遭遇までの秒数を知らせ、「話しかけましょう」とアプリが促してくれます。Bluetoothを利用した実装など、技術的なチャレンジが印象的でした。
最優秀賞:[ Clocky Nikkie ]
最優秀賞は、<Clocky Nikkie>を開発したCチームに贈られました。
このアプリは使うことでより良い睡眠を促進する日記アプリです。このアプリは寝る時間にアラームを設定し、寝る前に一言日記を書くというアプリです。このアプリの特徴は日記とアラートだけではなく、良い睡眠をすればアプリ内のキャラクターが成長するというゲーミフィケーション要素を持ち合わせています。キャラクターは端末を擬人化したもので、ユーザーと共に睡眠(スリープ状態に移行)し、端末を起動することでキャラクターも起きてしまうことから、ユーザーはキャラクターの成長の為に睡眠時にスマホを使わなくなり、結果的に生活リズムが改善されるとのことでした。アプリの完成度もさることながら、可愛らしいデザインやアニメーションも印象的でした。
最後に
ここでは取り上げる事が出来なかったチームもありましたが、どのチームもアプリ開発に対して真摯に向き合い、最後には素晴らしいアプリを完成させていました。
2日間メンターとして間近で東大女子に接して、彼女達ならではの視点やエネルギーを感じることができました。
今回の開発テーマが「学生生活をより良くするアプリ」ということもあり、「1年目の合宿で会っただけの人と仲良くなる機会がない」「東大女子の女子会はなかなか開催されない」「東大女子は男性に大学名を言い難い」といった東大に通う女子大生ならではの悩みや「授業」「学食」「教授」などの社会人の自分たちには親しみが薄いキーワードが頻出したハッカソンでした。普段東大女子と接する機会の無い自分にとってそういった出来事は非常に印象的で、今回のイベントへの参加は非常に貴重なものとなりました。当初、「東大女子」という響きに若干萎縮してしまっている自分もいましたが、話してみると皆素直で話しやすい学生ばかりで充実した2日間を過ごすことが出来ました。
今後もこのような企画を通じて自分たちに無い視点やエネルギーを吸収していきたいと感じた吉田でした。