VR体験イベント「未来アミューズメントパーク」 を開催しました!
櫻井 一貴
経営企画部(兼アドバンスドテクノロジーラボ)の櫻井です。社内外広報や、産学連携推進などを担当しています。
リクルートテクノロジーズ(RTC)の研究開発機関であるアドバンスドテクノロジーラボ(ATL)では、去る3/17(木)~18(金)、VRの可能性を研究した成果を発信するイベントを開催しました。ATLでは以前にもウェアラブルデバイスの研究発表イベントとして「未来レストラン」という企画を行っていますが、今回は「未来シリーズ」の第二弾イベントという位置づけにもなりました。
イベントの狙い
「視覚・聴覚・触覚を刺激する、VRを超えたスーパーVR体験会」と称した今回のイベントには、大きく2つの狙いがありました。一つは「次のデバイス(メディア)」としてのVRの可能性を探るというもの。実際のプロダクトを制作し、一般の方に体験頂くことで多くのF/Bを得ることができます。今回は、従来のVRデバイスよりリアリティや没入感を高めるための仕組みを取り入れていますが、さらなるチューニングポイントや、適用していくべき領域など、多くのファインディングがありました。
もう一つはテクノロジー文脈でエンジニアの皆さんと交流を図るということ。このようなイベントには、先端テクノロジーに対する感度の高い方が多数いらっしゃいます。そんなアーリーアダプター層の皆さんと、今回の取り組みや要素技術について貴重な意見交換をすることができました。
イベントの様子
2日間限定のイベントとなりましたが、メディアの方を含め、約500名の方々にご来場頂きました。アトラクションはリアリティを追求していることもあってか、所々で歓声や叫び声?が上がり、体験された皆さまからは「ちょっとナメてた」「このまま遊園地で使える」などの声が。
一方でリクルートならではということで、結婚式場や住まい、はたまた乗り心地を比べることで自動車選びなどにも使えるのではないか、そんなご意見をくださる方も。関西のテレビ局の方、長野からわざわざお越しになられたご家族など、注目度の高さも抜群のイベントとなりました。
未来アミューズメントパーク(20160317-18) from Recruit Tech. ATL on Vimeo.
VRを体験いただくアトラクションとしては、ジェットコースターのような体感を得られる「TOKYOスカイラン」、実際にドローンで360度の空撮をしてきた映像と自身の"ジャンプ"がシンクロする「座間味 ロケットジャンプ」など全部で6種類を用意。映像という視覚情報だけでなく、「浮く、落ちる」といった体感、風や霧を浴びるといった触感、そんな感覚も刺激する仕掛けをそれぞれに施しました。
どのアトラクションも大変好評をいただき、「アミューズメント」としてのクオリティはすでに高いレベルで実現できているという感触を得られました。
今後に向けて
今回はイベントとしてのキャッチーさも狙い「アミューズメントパーク」と銘打った企画にしましたが、リクルートとして何か遊園地を作る、という予定はありません。一方VRという技術自体は現在のリクルートの様々なサービスに実装できうるものと考えています。「スコープ」で何かを眺めるといった、単なる「視覚」以外の感覚も刺激するデバイスや、リアルカウンターなどに適用することも視野に入れて、さらなる研究開発を進めていきたいと思います。