技術フェローのtakesakoです
takesako
リクルートマーケティングパートナーズ技術フェローに就任したtakesakoです。2015年8月末にサイボウズ・ラボを退職しまして、9月1月より、リクルートマーケティングパートナーズ ( 以下、RMP ) に入社いたしました。
私も最近知ったのですが、RMP はリクルートグループの中でエンジニアの裁量が大きいことで有名です。プログラマーが本当にコードばかりを書ける場所として知る人ぞ知る存在となっており、多くの若くて優秀なエンジニア達が集まってワイワイしています。エンジニアの自主性を尊重し、自社サービスの生産性や品質向上に寄与する良い内製開発サイクルを回していく文化がすでに存在していました。
自己紹介
最近のtakesakoの活動については、Amazon.co.jpで「竹迫良範」を検索したページをご覧ください。共著・翻訳・編集などに関わった書籍のリストが9冊表示されます。
今月末には本邦初のCTF本が出版されます。SECCON実行委員会監修「セキュリティコンテストチャレンジブック-CTFで学ぼう!情報を守るための戦い方-」という書名で、CTF for ビギナーズを運営している若い人たちが原稿を一生懸命書いてくれました。内容は、バイナリ、Pwn、Web、ネットワークなどのジャンルの問題を解くために必要な知識やテクニックの解説です。これからCTFをやりたいけどどこから手を出していいのか分からないと感じているCTF初級者の方、あるいは一通り基礎を学んだけどここからどうすればいいのかと困っているCTF中級者の方に、ぴったりの一冊となっています。
そして、本日、2015年9月18日発売の技術評論社Software Design 2015年10月号では、連載【12】最終回「おとなラズパイリレー」にて、Raspberry Pi 2を大人買いしてLinuxクラスタを作ろう(後編)という巻頭カラーの記事を寄稿しました。
Raspberry Pi 2を100台大人買いしてみた話
前編では、1GBのメモリとARM Cortex-A7 900MHzクアッドコアCPUを搭載したRaspberry Pi 2がたったの$35で購入できるということで、思い切って100台ほど大人買いしてみた話を書いています。Raspberry Pi 2上でLinuxを同時に起動できればPCクラスタシステムを安価に構築することができます。Raspberry Pi 2のケースは1個あたり1,000円前後するのですが、これだと10個買うと1万円程度になってしまいます。また、密閉型のケースだと十分に排気されずCPUの熱がこもりやすくなるので、長時間動かすと高温になってしまい動作が不安定になってしまうリスクも考えられます。Raspberry Pi 2の基板には直径3mmの穴が4個あいているので、ここに2cm以上の棒を挿しこんで立てて積み立てる工作テクニックを寄稿しました。
後編では、Raspberry Pi 2を本気でLinuxサーバーとして安定稼働させるためのテクニックについて解説しています。Raspberry Pi 2をLAN環境で稼働させていて問題になるのが時刻同期です。Raspberry Pi 2本体には現在時刻の情報を保持する部品が内蔵されていないため、電源を入れたときの時刻が毎回2000年1月1日にリセットされてしまいます。インターネットに接続されている環境では、NTPサーバに自動的に問い合わせが行われて現在時刻に同期されるため気づくことはありませんが、インターネットに接続されていないLAN環境でRaspberry Pi 2を運用すると現在時刻が同期されず、2000年のままになってしまいます。そこで、Raspberry Pi 2のGPIO端子から供給される電圧の3.3Vで動作するバッテリー搭載の「ミニRTCモジュール」を購入し、電源の供給がなくなった場合でもバッテリーバックアップで現在時刻を保持するように改造します。
詳細が気になる方は、ぜひ本日2015年9月18日発売の技術評論社Software Design 2015年10月号を手に取ってご覧ください。
RMP にはエンジニアが自分で企画していろいろ活動ができる文化がすでに存在しているようなので、自分の自作ガジェットを持ち寄ったIoT部活動みたいなことを近いうちに会社内でできればいいなと思っています。
入社してまだ2週間ですが、いろいろ活動の幅を広げていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。