【密着取材】第6弾 基幹・勘定系システム企画・開発マネジメント

【密着取材】第6弾 基幹・勘定系システム企画・開発マネジメント

こんにちは、採用Gの宮崎です。「社員が普段どんな仕事をしているか知りたい!」という声にお応えする密着取材の企画もついに第6弾。今回は、共通基幹システム部 古川愛美に密着です!

■古川愛美 リクルートテクノロジーズ 共通基幹システム部 会計NeoシステムG
2012年金融企業のユーザ系SIerに入社し、金融サービスソリューション事業部に配属。損害保険関連のシステム開発案件に従事。2015年にリクルートテクノロジーズに転職し、現在は共通基幹システム部にてリクルートグループ向け会計システムの保守・開発案件を担う。

――早速ですが、前職ではどんなお仕事をされていたんですか?

金融企業のユーザ系SIerに入社し、一貫して損保システムのアプリケーション開発を担当。初めはシステムエンジニアとしてCOBOLを用いた開発に携わり、小規模な案件を担当する領域リーダー兼COBOL開発担当者としてシステム開発における一連の流れを経験しました。その後、経験の幅を広げるためにJavaでの開発案件にも携わらせてもらい、リーダーとして3,4名のチームを取りまとめながら、案件の推進に取り組んできました。

よりユーザーの声をもとに企画できるような仕事をしたい

――当時、社会人4年目、25歳で転職されていますよね。転職のきっかけも教えていただけますか?

2つあります。まず、前職では親会社のシステム部門の方との接点しかなく、実際にシステムを使うユーザーの声を聞くことができない状態に、エンジニアとしてもどかしさを感じるようになったんです。そんな思いから、ユーザーの声をもとに企画できるような仕事をしたいと考えるようになりました。

加えて、業務改善をするにしてもスピード感に乏しい風土だったので、もっとスピードに対して意識の高い会社でスキルを磨きたい。そんな思いから転職活動をスタートし、R-techを見つけました。

前職だと、開発案件は年に数回、決まったタイミングにアプリのリリースをする運用であったため、毎年決められた仕事内容に感じてしまって。また、親会社でないお客様を担当したくても、あと3-4年経たないと異動できないと言われてしまい…。そのタイミングで転職することを決めたんです。

リクルートを支える基幹系システムの面白さ

――なるほど。そこからなぜR-techへの入社を決めたのですか?

面接で話を聞いていく中で改めて、リクルートであればベンチャー気質でスピード感があるし、ひとりひとりの裁量権も大きい環境なんだろうな、と感じる事ができたんです。

それに、一見リクルートというとサービスのイメージが強く感じますが、そのリクルートを支える基幹系システムであるところに特に惹かれました。会計システムってどこの会社にも必ずあるものだから、知識をつけておけば、他社でもスキルが活かせそうだとも思って。前職では触れたことのない分野だったので、新鮮さもありました。

あとは、リクルートグループの皆が使うシステムなので、前職よりもっとユーザーに近い立場で、生の声を聞きながらシステムを作っていくことができるだろうな、と思ったのも大きかったです。まさに私が希望していた環境だ!と感じ、入社意欲が高まっていきましたね。

――たしかにユーザーは社内の人たちなので、反応もダイレクトに見られますよね。今はどのようなお仕事をされているのですか?

私が働いている、共通基幹システム部の大枠からお話ししますね。

リクルートでは、リクナビやSUUMOといった色々な商用サービスを提供していますが、私たち共通基幹システム部はそれらのサービスにおいて発生する「売上」や「費用」など、お金にまつわる一連の業務プロセスを管理するための巨大な「基幹勘定系システム」を担っている部署です。

開発や保守・運用といった役割に加えて、前職ではなかなか経験できなかった、ユーザーと日々会話をしながらシステムの改善計画を考えるという仕事も担当範囲です。

その中で今わたしは、経費精算システムの機能拡張案件のPLとして、経理とともに、投資対効果の高い開発スコープを見立てる上流工程に携わっています。他にもグループ会社の販売管理システムを新たに保守対象に加え運用を安定化させるための支援を行うなど、幅広い業務を担当しています。

――当時社会人4年目で入社して、不安などはなかったんですか?

ないと言ったらウソになりますが(笑)なんにもできないから、とりあえずやろうって腹をくくって入社しました。

でも入社してから、いろんな苦悩もあって・・・・今思えば恥ずかしいこともたくさん、失敗もたくさんさせてもらいました。

――そのお話ぜひ聞かせてください!

例えば、入社したばかりの時は、会計用語もさっぱりで。周りの人が国際会計基準(IFRS)について話していても置いてきぼり…。

そこから勉強して一旦は理解したと思っても、応用できず発言できなかったり。でも、これこそが転職で求めていた成長ポイントだったので、必死に食らいついていきましたね。周りのサポートも手厚かったので、気持ちとしては前向きでした。

――具体的に、どうキャッチアップしていったのですか?

最初は、いざ業務を始めると難しい事が多くあって…。

前職では、わかりやすく言うと、WBSで管理されたタスクをコツコツやっていただけ。3人いたら3人月分の担当タスクが割り当てられ、周囲に相談しながらも各メンバーそれぞれ一人分の仕事をやりきるような仕事の進め方でした。でもR-techは、「国際会計基準に対応するために固定資産管理の仕組みを導入するので、アプリを担当して」みたいな、到底一人ではできないような仕事を任せてもらえて。最初は、できるだけ自分でやろうとして失敗したこともありました。そして「もういっぱいいっぱいだ」と思った時に、先輩やグループマネージャーに相談してみたんです。そうしたら、マネージャーから「古川さんには期待しているけど、ひとりでやることを期待しているのではなく、人を巻き込んで推進していってほしい」と言われて。

そこからは、いろんなパズルを集めてひとつのものを作るようなイメージで仕事を進めればいいんだと気付きました。今でもそのアドバイスは強く自分の中に残っています。おかげで最近は、上手く周りを巻き込みながら仕事を進めることができるようになってきたと思います。

あと、私が所属している共通基幹システム部は育成カリキュラムがしっかり整っているんです!なんとこの育成カリキュラム、R-techの全社表彰も受けたんですよ。座学とOJTを組み合わせながら、各事業現場のビジネスの理解から会計、内部統制といった専門知識まで、幅広い領域を網羅した内容になっていて。こういったコンテンツによって基幹系システムの概要もしっかり学ぶことができたので、非常に助かりました。

経理から問い合わせが来た時に、はじめは質問内容も理解できない・・・・といった感じだったんですけど、育成カリキュラムを受けてからは知識の土台がちゃんと築けて、経理担当者やユーザーとの会話にもついていけるようになったと思っています。

とりあえず古川さんに聞こうと言われるまでに

――R-techに入って、仕事でやりがいを感じたエピソードがあればぜひ教えてください。

そうですね、すごく大きなことをやり遂げたというような話でもないのですが、やっぱり経理部門の方からの信頼を得られた実感を持てた時は嬉しかったですね。課題やQAの管理票を細かく確認するとか、様々な相談にしっかり答えるとか、本当にどれも当たり前のことなんですが、そういう積み重ねが功を奏したようです。わからないことがあった時や、そもそも誰に聞いたらよいかわからない時にも「とりあえず古川さんに聞こう」と思ってもらえるようになり、自信もついてきました。

加えて、経理部門からの依頼をただ引き受けるだけでなく、自分で最適解を提案できるようになったことにおいても成長を感じています。

ある時、銀行と会計システムを結ぶ中継サービスの利用料に関して、経理部門から「料金が高いのではないか?他社サービスへの切り替えがしたい」との相談を受けました。

そこですぐさま「高いですね、見直しましょう」と話を鵜呑みにするのではなく、まずはコスト構造の全体像を把握してから判断した方がよいのでは?と考えたんです。やるなら徹底的に!と思って、中継サービスの利用料だけでなく、銀行の手数料や利用料の変化まで捉えてトータルコストで比較するべく、銀行にも乗り込んで確認しました。すると、実は現状の利用方法においては他社よりも現行サービスの方が安く、現状ニーズにおいてはサービスを変更しないことが一番という結論に至ったんです。こうして、走りかけていた案件を止める提案をし、結果として大幅な投資コスト抑制に繋げることができました。

このように、やるかやらないかも含め、自分の意思を持ちながら仕事ができるのは、前職にはない醍醐味だと思っています。

――最後に、古川さんにとって、リクルートテクノロジーズで働く理由を教えてください。

繰り返しになってしましますが、

・携われる業務の幅が広い(システム改修の方向性を決める工程から携われる。フェーズも広がって面白い!)
・裁量が大きい (開発案件のQCD+スコープの管理、保守の改善施策や要員調整など、システム全体をリードできる!)

この2点かと思います。

できることが増えて、新しいことも任せてもらえて、どんどん挑戦できる。3,4年後になりたい姿が明確にあるわけではないですが、より高い視点で案件を検討できるように、未経験の業務や未知の領域にも積極的に挑戦していきたいと思っています。管理会計や業績管理など、違う視点による会計の分析もしてみたいですね。

――ありがとうございました。入社当時の苦労から、現在の活躍までお伺いでき、仕事のイメージが沸きました!

編集後記

今回は、共通基幹システム部のメンバーとして働く古川に密着しました!

同部署では現在一緒に次世代の基幹系システムを担っていただけるメンバーを募集しています。

より上流からシステム開発に携わりたい方、
業務BPRなどビジネスを支える仕組みの構築・磨きこみに強く取り組みたい方、
これまでに培ったスキルを軸に事業をITで支えていきたい方、一緒に働きませんか?

【具体的には…】 

◆担当システムの一例
・リクルートグループ共通の基幹システム(会計システム、販売管理システム、情報管理システム、人事システム等)

◆業務内容

<企画開発>

・リクルートグループの各社経営ボードに対して、システム化戦略を提示し、ロードマップ・投資計画を策定
・社内利用ユーザー(営業や商品企画、編集企画部門、アドミニスタッフなど)と協業し、現状調査、新業務設計、システム刷新や再構築プロジェクトの提案、立上げ
・開発工程のディレクション

<保守運用>

・法令対応、各種EOSL対応等の計画策定と推進
・事業の各部門からの案件相談、問合せ対応
・障害対応や日々のシステム運用・業務改善

※保守運用業務は基本的にパートナー(業務委託の皆さま)にお任せをしておりますが、社員もしっかり伴走します。

 

【この仕事の魅力】

①全社横断案件や、経営に直結した重要案件に携われる 

大規模な組織再編プロジェクトやIFRS(国際会計基準)対応といった戦略案件に、事業の統括部門やスタッフ部門といった各社の代表者たちと肩を並べ、超上流フェーズから参画することも多く、ITの側面からリクルートに変革をもたらすようなダイナミックな案件に携わることができます。

②システムライフサイクル全体の維持・変革を通して培われる企画力

リクルートの独自性の高いビジネスモデルや、それを支える販売管理、財務会計の業務知識、基幹系システムの知識といった専門スキルを磨いていく事で、ビジネス課題やシステム課題に気づき、地に足の着いた企画を仕掛けられる様になります。

③SIerやコンサルとはひと味違う『主体者』の立場

意思決定において、オーナーに判断を委ねるだけではなく、必要に応じて自ら動いて周囲を説得するといったボトムアップ文化が根付いています。「主体者」として案件に携われることでやりがいを感じられ、大きな責任と実質的な権限を持つことで、自身の成長に繋がります。

 

共通基幹システム部 募集の詳細は<こちら

 

みなさまのご応募、お待ちしております♪