社内でボードゲーム文化を広めるための活動について

社内でボードゲーム文化を広めるための活動について

リクルートテクノロジーズの大杉です。
リクルートテクノロジーズのエンジニアのカレンダーの12/2更新分となります。

■はじめに

今日は、

・脱サイロしており
・心理的安全性が高く
・風通しが良く
・明るく
・学習する自己組織的な

そんな組織づくりを目指した働き方改革を、個人的に推進している話を書きます。

突然ですが、私はボードゲームが好きです。性分がオタク気質なので、布教活動も大好きです。
その2つが組み合わさったら、そりゃ職場のみなさんでボードゲームやろうぜ!といった話になるのはごく自然な流れかと思われます。

とはいえ、職場は原則仕事をする場所です。なので、職場で仕事してなくてもよい時間帯である(1)昼休み(2)就労後 このいずれかを狙った活動となります。

■方法と結果

(1)昼休みの活動

メリット:職場にいる総時間は変わらないため、家でのデジタルゲームや家族との時間などに支障がでない
デメリット:(一応)1時間といった制約があるため、遊べるゲームに制約がある

施策1. フリースペース(フリスペ)で毎週ボドゲ会

1時間とはいえ、人が揃ってルール説明を行って、となると実質ゲームに費やせる時間は40分ほどです。なので、箱に書いてあるプレイ時間の目安が40分までのゲームのみ可能ということになります。とはいえ、40分もあれば多くのボードゲームが十分に遊べるので、遊ぶゲームがない!なんてことにはなりません。軽い感じのパーティーゲームから、鋭い読み合いが求められるハードなゲームまで、楽しく遊べます。
あえて会議室ではなくフリスペで実施することで、ボードゲームに現時点では興味がない方でも、フリスペで楽しそうに遊んでいる姿を見ることで興味を誘発させるといった効果も狙っています。

(※注意!)
箱にはプレイ時間40分と書いてあっても、それにはルールを読み込む時間は含まれていません。昼休み時間内の何割がボドゲプレイに費やせたか、いわばボドゲ効率を高めるためには、事前に誰か一人はルールを読み込んでインストラクションできる状態になっておくことを強く推奨します。

施策1の振り返り

■良かった点
1. 定期開催しやすく、その結果いろいろなボードゲームを遊べる
■悪かった点
1. まだまだメンバーが固定的

施策2. SlackでTRPG(※1)

メリット:空間の制約がない
デメリット:TRPGだと1時間で終わるとは限らない

ボードゲームで遊びたいエンジニアたちが、在宅勤務などで空間的に同じ場所にいない場合というのもままありえます。
その場合は、オンラインでボドゲすれば良いだけですが、「脱サイロした心理的安全性が高く風通しが良い明るい学習する自己組織的な組織」に向けた活動なので、一部のメンバーだけで閉鎖的に実施しては目的が達成されないと考え、多くの人がメンバーにいるSlackチャンネルでゲームをしてはどうか?と考えました。
Slackとなるとチャットが中心→会話中心でダイスロールが少ないTRPGが良いのでは?→パラノイア(※2)だろう
1時間という制約がある→自作の簡単なシナリオでZAPルール(※3)をさらに簡易化すれば終わるだろう

といった考えで、ZAP風パラノイアTRPGを、100人以上メンバーがいる自分の分報チャンネルでいきなり始めてみました。

(※1)TRPG:Table talk Role Playing Gameの略。テーブルゲームのジャンルのひとつ。ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ"対話型"のロールプレイングゲーム(RPG)を指す。
(※2)パラノイア:ディストピア社会を舞台にしたSF型TRPGシナリオ。
(※3)ZAPルール:ひたすらにレーザー銃の撃ち合いを繰り広げるゲームスタイル。
施策2の振り返り

■良かった点
1. 仕事の上で絡みがほぼないメンバーで卓がたてられた
2. TRPGを初めて知った方が興味を持ってくれた
3. またやりたいと声が上がった
■悪かった点
1. やはり1時間では終わらなかった

 

(2)就労後の活動

就労後でしたら、ボードゲームに対しての時間の制約はありません。あるとすれば終電と家庭などに起因する制約ですが、それでも昼休み1時間よりは制約は少ないはずです。

施策3. エンジニア勉強会風

社内で勉強会を支援するためのサービスがあったので、そこで「ボードゲームで学ぶITスキル」といった勉強会を立ち上げました。ボードゲームによって、

・リソース効率とフロー効率
・アンガーマネジメント
・協調的交渉と敵対的交渉
・リソース管理と計測の重要さ
・低い確率でも起こるものは起こる
・戦略の重要さ
・論理的思考によるボトルネックの特定

などなど、仕事の上で重要となるスキルが実践的に学べる勉強会を目指しました。

施策3の振り返り

■良かった点
1. 仕事の上で絡みがほぼないメンバーが参加してくれた
2. 90分くらいかかるボードゲームでも遊べた
■悪かった点
1. 強いて言えば、帰宅がかなり遅くなって翌日辛いこと

 

施策4. 他業種交流会風

仕事の上でそんなに顔を合わせることの少ない人でもボードゲームを一緒にやれば、あっというまに仲良くなれます(※あくまで持論です)
先日は、採用担当の人事の方とパーティーゲーム中心にボードゲーム会を実施しました。

施策4の振り返り

■良かった点
1. ふだん絡みの少ない人同士でもすぐ顔とキャラクターを覚えられること
2. たまに仕事で絡みがあったときもお互い話しやすいこと
■悪かった点
1. 強いて言えば、帰宅がそこそこ遅くなって翌日辛いこと
2. 他の3つと比べると声かけなどの準備が少々面倒なこと

おわりに

ボードゲーム楽しいです。社内の空気も良くなったと思います。