LT FREE STYLE BATTLE(VSフューチャーアーキテクト)を開催しました
與那城有
リクルートテクノロジーズの與那城です.
ちょっと(というかだいぶ)時間がたってしまったのですが、
10月にフューチャーアーキテクト株式会社(以下,フューチャーアーキテクト)様と合同でLT FREE STYLE BATTLEを開催しました.
会場はフューチャーアーキテクト様のオフィスで,こちらからはアプリケーション・ソリューショングループのメンバーが参加しました.
フューチャーアーキテクト様は受け入れていたインターン生なども聴講していました.
今回のブログでは、それぞれの発表内容を紹介します!
リクルートテクノロジーズ
辻健人「User Timing API with React Redux」
JavaScriptにあるUser Timing APIの話をしていました.
User Timing APIの基本的な使い方, Reactではそれに対応していることを述べたあと, Reduxでもうまく使うために自分でライブラリを作成し簡単に使えるようにした話でした.
MaxMEllon/redux-action-timing-middleware
発表者の辻は この記事を書いた本人で,Reactのパフォーマンスへの強い拘りが見られました.
與那城有「Better Docker Image」の一部
これは僕の発表なのですがスライドを見てもらえばわかる通り, Container Build Meetupという狂気のMeetup
- https://build.connpass.com/event/98947/
- https://dev.classmethod.jp/tool/docker/docker-build-meetup-1/
で発表した資料の一部を使って発表しました.今回はLTということもあり時間が5分でした.
もともと上の発表は40分使ったもので,最後のこぼれ話だけをしました.
並列ダウンロードツールを作った話で, Rangeリクエストやshell scriptのみでの並列ダウンロード, wgetのためのハックの話をしました. あまり時間配分がうまくできず終盤は飛ばし飛ばしになってしまいました.
伊藤瑛 「agreed-typed」
弊社におけるアーキテクチャの話をしながら, そこで起こるAPIのインターフェイスに関する問題から弊社で独自に作ったagreedというツールの紹介をしていました.
活用していく中で感じた不満や問題点から,agreed-typedというagreedに型情報を付加できるようにしたライブラリを作ったという話でした.
型情報を付加することでTypeScriptの型チェックの恩恵を受けられたり,json schemaを出力できるようになったり,swagger(OpenAPI v2)形式で出力できるようになったり,それによりAPIのコントローラー部分が自動生成できるようになったりするという話でした.
mizchi 「Service Worker Side React Server Side Rendering」
Service Worker上でServer Side Renderingする話でした.
Service Workerの存在と, ユーザ体験やSEOのためにServer Side Renderingの仕事の依頼が多いという背景からService WorkerでServer Side Renderingしたら良いのではないかと思いつき実際に実装しデモを見せてくれました.
古川陽介 「Future HTTP」
フューチャーアーキテクトとFeaturePolicyをかけたギャグから始まった発表でした. WebにおけるPermissionやLegacy Featureの問題を解決するために追加されたFeaturePolicyについて説明した後, デモを見せてわかりやすくどういうことができるのか解説してくれました.
自作のexpress middlewareでFeaturePolicyに対応していてライブラリとして公開されているので興味がある方は見てみてください.
フューチャーアーキテクト
筒井悠平 「つくって遊ぼう謎楽器」
電子工作についての楽しさを紹介していた発表でした.
Lチカ楽しい!部品は秋月で勝っていたがAli Expressが安いぞという話.
実際に作ってきていたデバイスが電車で壊れたという悲しい話があり,デモは見れませんでした.
田中駿「あなたの心のそばに、チャットボット tarashinn」
辛かったときに誰でもいいから話し相手が欲しい気持ちになってチャットボットを作った話でした.
チャットボットを作るための自然言語処理の話をしていました.
なんか作り始めた背景を聞いたときにちょっと悲しい気持ちになりましたね.
塚本祥大 「会社のモノは俺のモノ~好きなことで、生きていく~」
個人の力よりも会社の力は強いので有効活用しなければ人生の無駄であると言って,会社というリソースをうまく使おうという話でした.
競技プログラミングを主催するという野望のため,入社後に「競技プログラミング好きな人」というブランディングをするところから,
マラソンマッチの大会(Hack To The Future)の開催にこぎつけるまでのプロセスの話でした。
- 予選: https://future-contest-2018-qual.contest.atcoder.jp/
- 本選: https://future-contest-2018-final-open.contest.atcoder.jp/
山本力世 「ザビエル」
序盤はフランシスコ・ザビエルについて説明していて,いったいなんの話なんだろうと思っていましたが(笑),
ザビエルの英語読みがエグゼビアであることからNVIDIA Xavierの話につながっていきました.
NVIDIA Xavierを使ってルンバで顔認識するデモを見せてもらいました(デモは5分に収まらなかったのでLTが終わった後でしたが).
渋川よしき「妄想 Real World HTTP 第2版」
Real World HTTPの著者である渋川さんの発表でした. 構想段階ではあるのですが次の版を出すときに加筆したい内容などを話していただけました.
その場限りではあったのですが, 話が聞ける貴重な機会だったのですごく良かったです.
表彰式
発表が終わった後は懇親会と表彰式がありました.
懇親会では渋川さんとAPI定義のあり方やRPCレイヤーをどうするか, agreed-typedで考えていることなど発表に関係した議論などで盛り上がりました.
表彰式では「若手で笑わせてくれた」という理由で僕が優秀賞をもらうことができました.
(ので、このブログを書いています)
このような楽しい会を共につくって頂いたフューチャーアーキテクト様、ありがとうございました.