Amazonはテレビ放送のストリーミングサービスを検討?

こんにちは。ATL調査隊です。

Amazonはテレビ放送のストリーミングサービスを検討

サービスが始まればケーブルテレビや有料衛星放送よりも需要が見込めると予想

Wall Street Journalによると、Amazonは、ケーブルテレビ放送を同会社のサービス、Prime Instant Videoに加えるかどうかを話し合うため関連企業に接触した、と伝えた。まだまだ、構想は初期段階で、企画倒れに終わる可能性もあると、同誌は明確な言及を避けた。

Amazonはオンデマンドの映画やテレビ番組を提供する数ある企業の一つであるが、テレビ放送自体をサービスとして始めるとなると、ケーブルテレビや衛星放送提供会社と真っ向勝負を挑むこととなる。既に、その中のいくつかの提供会社はインターネット上でテレビ放送を行っているが、それは単に、既存の有料テレビ番組を見るためのものでしかない。
ニュース、音楽、ビデオレンタルの次は、テレビ放送がインターネットによって補われてしまうだろうと、多くの人は考える。Amazonのこの動きは、そのような考え方に対しての業界全体が準備を整え始めている現れではないだろうか。このニュースが入ってきた同日、主要インターネットプロバイダーのVerizon Communicationsは、Intelが開発したクラウド テレビ サービスのOnCueを買収すると言うニュースが入ってきた。Sonyは同社のプレイステーションのビデオサービスを通して、テレビを見ることができるサービスの提供を発表した。詳細が待たれる。

無線放送会社もインターネットへの参入を画策している。国にもよりけりだが、ローカルのテレビ局が、普通にテレビで(もちろん無料で)放送している番組を、インターネット上でのライブストリーミングの場合、視聴を有料としていることがある。

そのような傾向に二の足を踏んだのがAereoで、訴訟問題に発展している。Aereoはインターネット上で、ローカル番組をローカル局の承諾なしに有料で配信している。Aereo側は承諾を得る必要はないとの認識だが、ローカル局側の意見は真反対で、案件は連邦最高裁判所まで進んでいる。
Wall Street Journalの見解として、Amazonは充実したコンテンツを構築するのに苦労すると見込んでいる。特に、主要ケーブルテレビや衛星放送を牛耳る資本企業や団体は当たり障りのない手法を望むだろう。昨今の有料テレビ市場は、ほんの一握りの大企業によって複数のチャンネルを管理運営されているのが現状である。

引用元:Report: Amazon considering live TV streaming service – ITWORLD