拡張現実コンタクトレンズの実用化

拡張現実コンタクトレンズの実用化

Googleが眼鏡型デバイスの市場投入へ磨きをかけている間、ウェアラブル系事業に新参入するInnovegaはヘッドマウンテッドディスプレイ(頭部装着型ディスプレイ)をもう一段上の段階へ:フルハイビジョン型メガネ対応のコンタクトレンズ

ネオンのインターフェイスが目の前に浮かんで情報がスクリーン上ではなく私たちの目に直接投影されるようなSFな未来を夢見ている人なら誰しも、ウェアラブル技術の市場の動向を大きな期待を持って見つめていることだろう。そのiOptikシステムでウェアラブル系事業に新参入するInnovegaはそんな未来のビジョンを、メガネの中に収まったプロジェクターからの光を読み取ることができるコンタクトレンズをデザインすることによって見据えている。そうして、身につけることができるデバイスの領域において、Googleとライバル関係になる製品の開発に邁進している。

私たちの視界の縁にスクリーンを浮揚させる、本格的な掛けるタイプや目に固定するタイプによって視覚拡張する光学的ヘッドマウンテッドディスプレイやデバイスは、今や、最先端のウェアラブル技術の典型である。その技術が力をつけている一方で、大きな障害となっているのが、フォームファクタ(ハードウェアの形状や大きさを決定する要因)が未だ、顔に掛けるコンピューターとメガネの滑稽な合の子だということ、そして何一つとして、高水準の製品が、濁水のような大衆消費市場で試される機会が与えられていないことだ。

慣習的でないコンタクトレンズに対する警戒と現時点で未施行の規定案件があるものの、Innovegaが手がける拡張現実デバイス・iOptikは大衆に受け入れられるものになると自信を持っている。
しかしなぜ、iOptikシステム使用上、目の中に何かを入れ込まなければならないのか?パノラマ画像を目前に映すということ、つまり、遠くのものと近くのもの同時に焦点を合わせるという、ほとんど全てのウェアラブル機器が両立できなかったことを、Innovegaはこのレンズにより、媒体とオーバーレイを投射するメガネと合わせて可能にした。

iOptikは、まず、Google Glassのように視野の辺縁にデータを「一見」表示することができる。そして、ゲームに特化したOculus Riftが提供するゴーグル・ウェアラブルのようなヘッドアップ表示装置 (HUD)でフルスクリーン投影できる。

Innovegaがこのインターフェイスで見据えているゴールは、運転やエクササイズのときのように日常的に使用できること、それと同時に、ゲームをしたり、映画を見たり、アプリを使う時にも活用できる汎用性の高さをユーザーに届けることだ。「スマートフォンでできることは何でもこのアイウェアでできる」と、CEOのウィリー氏は語る。

引用元:Augmented-reality contact lenses to be human-ready at CES – CNET