Google、アンドロイドアプリの翻訳サービスを開始 ~ App Translation Service Now Available to All Developers ~

こんにちわ。ATL調査隊です。今回は、ちょっと古い記事になりますが、Googleがアンドロイドアプリの翻訳サービスを始めた記事の訳になります。

Google、アンドロイドアプリの翻訳サービスを開始

開発したアプリが日本語以外に中国語やフランス語など他の言語を話す時代がやってくる―。11日、Googleはアンドロイドアプリの翻訳サービス「App Translation Service」をすべての開発者に公開した。Googleによると、この翻訳サービスの利用が他言語ユーザを獲得する絶好のチャンスとなり、更なる利用者拡大につながるとしている。

今年5月に米国で開催されたモバイル開発者向けのイベント「Google I/O」にて初お目見えした翻訳サービス「App Translation Service」がようやく今月11日に正式リリースとなった。「App Translation Service」の概要は、翻訳したいアプリと希望する言語をGoogleに提出すると、Googleがネイティブスピーカーを探し出し、希望の言語に翻訳してくれるという仕組みである。詳しい利用方法は、Android Developers Blogに記載があるが、"開発者向けサイト内のLocalization

(http://developer.android.com/distribute/googleplay/publish/localizing.html)内にあるチェックリストを参照してほしい"とのことだ。気になる費用だが、1言語あたり小規模のアプリでは75USドル、大規模アプリでは150USドルを基本としている。

アンドロイドを搭載した製品数は順調に増加の一途を辿っている。VentureBeatが指摘するには, "世界で1日に150万ものアンドロイド用デバイスが新規に使用されている。先日のイベント「Google I/O」にて、Googleはこれまで述べ9兆を超えるアンドロイド用デバイスが世界中で使われていると発表した"のだが、これは半年も前のことなので、現在は更に増えているであろう。
スマートフォンはどうであろうか。

VentureBeatは、"今年第3四半期における世界全体のスマートフォン市場では、アンドロイドは全体の81%を占めている"と述べた。じわじわとシェア拡大を狙うiPhoneやWindows Phoneなどの携帯電話よりも、多くのユーザがアンドロイドを使いやすく価格も手頃であると感じていることを裏付けている。

言語の壁が取り除かれると更なるチャンスが待っている。Googleは「App Translation Service」の正式公開に先駆けて行われたパイロットプログラムの結果をDeveloper Stories: Localization in Google Playに公開している。掲載されている例として、"今年8月に20の言語に対応した射撃ゲーム「Zombie Ragdoll」は、宣伝効果も手伝って、アプリをインストールした80%のユーザが非英語圏"からであった。また、"デート型アプリ「SayHi Chat」は13の言語に翻訳したところダウンロード数が120%も増加した"とのことで、いずれも顕著な成功例である。

Googleは開発者にAppマネージャーや「Developers Console」のStatics(統計情報)を参照し、どの国のユーザが多くダウンロードしているかを確認してほしいとしている。その統計結果に驚くことになるかもしれない。

引用元:App Translation Service Now Available to All Developers – Android Developers Blog(11/11)

Mobile devs: Google will officially translate your Android apps – VentureBeat(11/11)

Developer Stories: Localization in Google Play