浴槽を巨大なipadにする方法~ How to Turn Your Bathtub Into a Giant iPad ~

こんにちは、ATL調査隊です。

iPadのタッチスクリーンの中を泳ぐとどんな気持ちがするか、想像してみてください。電気通信大学のエレクトロコミュニケーションラボの研究者が作ったインタラクティブな"AquaTop display"は、ちょっとシュール。家にある浴槽を、映画を観たり、写真を見たり、ゲームしたりできる、没入型タッチスクリーンに変えてしまうというもの。
普通のタッチスクリーンと違うのは、ユーザー自身がまるでスクリーンの一部に感じられるようにデザインされていること。タッチ検出エリアは水面下数センチまで拡張されていて、水をすくう、水を跨いで手を振る、画像を水面下に引き込んで削除する、水面下や水面上の1〜3本の指によるクリックなど、システムは様々なコマンドに反応します。
仕組みはとても簡単。プロジェクターによって画像が浴槽面の上下に投影されるようにするため、浴用塩(硫酸マグネシウム)—精神作用はありません-を水に溶かして、水を白濁させます。MicrosoftのKinectによって、手や指の位置や深さが測定され、システムは、水面と水中、どちらからのコマンドにも反応するようになっています。80ミリのスピーカーアレイは50Hzの水波を作り出し、ユーザーに触覚フィードバックを与えます。デモでは、赤色LEDの格子が取り付けられた250ミリのスピーカーが、浴槽の中にライトアップされた小さな噴水を作り出し、水面でプレイするビデオゲームの爆発を表現するのに使われていました。唯一注意しなくてはいけないのは、全てのセンサが接続されている主制御コンピューターに水をかけないようにすること。
AquaTopには、ユーザーが映画を観たり写真を見たりできる"デスクトップインタラクション"と"ゲームインタラクション"の二つの機能があります。AquaTop制作者たちが作った"クラゲ・シューティング"ゲームでは、手や指で"マジックサークル"や"ファイヤーボール"を操作して敵のクラゲを攻撃したり、プラスチックゴムのアヒルが反撃してきたりします。2プレーヤーモードもあるそうですが、お友達と一緒にお風呂に入る必要がありますね・・・。

研究者たちは、早急にAquaTopの自宅用バージョンを発表したいとしており、テーマパークやプール用のバージョンも考えているそうです。AquaTopディスプレイの欠点は、手がぬれることだけ。大画面で目が悪くなる心配もないし、子供たちも安心して遊べます。
発売されたら、ぜひ一つ買いたいところですが、ヨーロッパ在住の翻訳者の家には浴槽がないので、テーマパークやプール用のAquaTopが発表されるのを待つしかありません。浴槽の代わりに、芝生で遊べるバージョンなんか出ないかな。。。

参照元:How to Turn Your Bathtub Into a Giant iPad

参照元:キネクトとプロジェクタがお風呂で共演? AquaTop Display