青いテキストリンクを研究する

ウェブサイトのテキストリンクの色というと真っ先に思いつくのが、青いテキストリンクです。
テキストリンクの青色は、ワールド・ワイド・ウェブを発明したティム・バーナーズ・リー氏によって定義され、今では当たり前のルールになっています。デザインする上で、青いテキストリンクは古いかんじがして敬遠されることもありますが、暗黙のルールになっていることは無視できませんし、色々な人にとって見やすい優れた色であるというのも事実です。

一口に青と言っても、青色の中でのバリエーションがかなりあります。
青いテキストリンクを多用しているウェブ検索結果を例に比較してみましょう。

テキストリンク一覧

上記のように、ウェブ検索結果では青いテキストリンクを2~3色つかっているサイトが多いです。
広告のリンクとページのリンク、検索結果とおすすめの情報のリンクなど分け方は様々ですが、普段使っている上では気にならないほどの違いになっています。これだけの例が揃うと青色を使い分けることは、ウェブ検索結果でのデザインの主流になっていると考えてもよさそうです。

青いテキストリンクについてのBingの検証についての記事もあります。
検証を重ね色味の違いで売り上げまで変わってくる、ということがわかっているようです。色に対する数値指標があり、科学的に分析された結果で決められていると想像されます。
ウェブ検索結果での要となるテキストリンクなので、慎重な検証が行われているのでしょう。

また、見た目に感じたのは色味の彩度が落ち着いてきていることです。
眩しさが減り、目に優しい落ち着いた青色になってきています。これは読むことへの配慮だと考えられます。

ウェブ検索結果での青いテキストリンクの分析を以下のように考察しました。
・色味によっての効果の違いを検証している
・効果を考えてデザインを行っている
・色の効果は他の要素との関係によって変わってくる

今回の分析からは、この青色がどのサイトでもベスト!ということはなく、そのサイトの使われ方、デザインによって色味を最適化していくことが重要になるということが分かりました。
時としてマクロな視点でデザインを捉えると思わぬ発見があり面白いですね。