RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 プレイベント開催レポート

はじめに

こんにちは、RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 事務局の石神です。
2025年2月4日に当社現役エンジニアが『ホットペッパービューティー』『スタディサプリ』などの事例を紹介しながら、RECRUIT TECH CONFERENCE 2025のコンセプトである"技術を活かす現場力"を体現するLT会を実施しました。

今回の記事では、本イベント開催に至るまでの経緯や準備内容、当日の様子等をご紹介します。ぜひご一読ください!

 

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1. 開催のきっかけ

当社では、2024年からプロダクトの開発事例・ナレッジを共有する技術カンファレンス「RECRUIT TECH CONFERENCE」を開催しています。

今年度はよりテーマやラインアップを拡充し、2日間開催にボリュームアップ。また、イベントをより盛り上げるべく、社内で公募も実施しました。

そんな2日間にわたる大型イベントを開催するにあたり、まずはみなさんに”技術を活かす現場力”を感じていただきたい、という思いで今回1時間かつ業務の終わりに視聴できる19時開始にてプレイベントを開催することとなりました。

 

2. イベント概要

今回のイベントでは、4名の当社現役エンジニアが登壇し、生成AI活用や開発チームの工夫など業務に取り入れていただける技術的な各論を幅広いテーマをお話ししました!
本記事では、イベントのポイントを絞ってご紹介します。当日の資料もぜひみてください!

【Speaker Deck資料はこちら】
-岡本さん資料

-高橋さん資料

-関田さん資料

-恒川さん資料

 

動画アーカイブはこちら

 

2-1. 「業務にも活きる!競プロのすゝめ」(岡本 滉平)

トップバッターは岡本さん。

前職では、金融系で比較的専門性と安定性の高い技術分野を扱っていた岡本さんですが、リクルートにキャリア採用入社し、より汎用性と流動性の高い技術分野にも対応できるようにするため競技プログラミング(以下、競プロ)を始めることにしたとのこと。

競プロを始めてからはなんと約3年4か月にわたってほぼ毎日コードを書いているとのこと!

 

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業務と競プロではコードの書き方を変えているという工夫まで公開。

競プロを極めたい人も、今から競プロを始めたい人にも役立ちそうですね。

 

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そして最後のアジェンダでは「競プロがどう業務に活きているか」について5つのポイントが共有されました。「せっかく競プロに挑戦するなら仕事に活かしたい」と思っている方は多いと思います。ぜひアーカイブにて全容をご確認ください!

 

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2-2. 「イラストでわかるRAGを用いたbot開発」(高橋 あおい)

次に発表いただいたのは高橋さん。

プライベートで技術同人誌の執筆もしており、かわいらしいイラストを用いた資料がわかりやすいと社内外で好評です。

今回は、普段はSREとして活躍し、業務では生成AIを専門にしていない高橋さんがどのようにRAG (Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)を用いてbot開発をおこなっているかについて発表してもらいました。

 

そもそもRAGとはどのようなものなのかも得意のイラストで分かりやすく解説。フリーハンドで描かれた図解が視聴者の理解促進に繋がりました。

 

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そして『スタディサプリ』ではこのRAGを用いてどのようにChat Botを開発しているのかをイラストで解説。

どういったケースで生成AIを活用すると便利か?についても紹介いただきました。

「生成AIは詳しくないけど業務で取り入れてみたい…」という人にも大変おすすめのセッションです。

 

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2-3. 「iOS未経験エンジニアがSwift Concurrencyの検証を行い、サービスリリースまで行った話

『ホットペッパービューティー』の事例」(関田 陸)

3番目の発表者は関田さん。

2023年4月に新卒でリクルートに入社した関田さんですが、担当プロダクトは規模が大きくiOS未経験だった当時の関田さんはプロダクトの課題解決に貢献できていない実感があり「どうにかしなくては」と立ち上がります。

 

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そんな状況を打開するためになぜSwift Concurrencyを導入することになったのか・導入の結果どうだったのかについて当時の状況を細かく紹介しながら説明してもらいました。

 

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また、関田さんはSwift Concurrencyの導入検証を通じ、自身のエンジニアキャリアにおいて礎となる大切なスタンスを身に着けることができました。

社内視聴者からも「エンジニアでなくとも全ての仕事において通ずる大切なことが詰まっている」という共感の声もあがり、関田さん自身の当事者意識やスピリットが詰まった発表となりました。

 

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2-4. 「プロダクトにより深く向き合うためのチーム分割事例

オーナーシップ強化による開発効率向上を目指して」(恒川 泰輝)

最後は飲食・ビューティー領域において『ホットペッパービューティー』APIチームのリーダーを務める恒川さんの発表。

チームの人数増加やシステム規模の拡大などに起因して「馴染みのない領域」へのアサインが増加し、要件定義前の調査工数や見積もり・設計の精度が低下が発生していたといいます。

 

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そこで恒川さんは”チームを分割することにより、各メンバーが把握すべき領域を狭めることで「馴染みのある領域」へのアサインを増加させ認知負荷の軽減に取り組みました。

 

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今回のLTではチームリーダーとしてどのように領域の分割をおこなったのか具体的なプロセスについても言及。

担当領域を狭めることによって局所的な品質低下が起こるのではないか、という不安もありましたが、非機能要件や内部品質を担保する横断チームを置くことでそれらを排除した工夫についても話してもらいました。

 

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結果として、かつて抱えていた課題を解消することができ、チームメンバーそれぞれがオーナーシップを持った開発組織へと変化していきました。

本編では想定と異なった点や今回のチーム分割の結果を受けて今後試してみたいことについても惜しみなく公開しているのでぜひアーカイブ動画をチェックしてみてくださいね。

 

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2-5. モデレーターの古川さんとのリフレクションも必見!

今回のLTのモデレーターはプロダクトディベロップメント室でグループマネジャーを務める古川陽介さん。

古川さんから発表者に約2分間、発表者に感想を伝えたり、気になった部分に対する質問に答える時間を通じ、新しい観点で発表内のポイントをおさらいすることができました。

発表者にとっても視聴者の皆さんにとってもさらに「業務に役立つ気付きを得られる」場になったのではないでしょうか。
実際の発表者と古川さんのやり取りも見たい、という方はぜひYoutubeのアーカイブをご覧ください!

 

最後に

今回のイベント終了後「自身の業務にも取り入れてみたい」といった声を多くいただきました。

まさに株式会社リクルートの開発組織の強みである"技術を活かす現場力"を実感いただけるイベントとなっていれば嬉しいです!


そして2025年2月19日・20日には「RECRUIT TECH CONFERENCE 2025」を開催します!

二日間にわたって、社会価値創造に向き合うエンジニアのリアルや取り組みをお伝えします。今回は、和田卓人氏、登 大遊氏、谷口忠大氏をゲストに迎えたセッションも開催予定です。
全編オンライン配信、入退場自由なので気になるセッションだけでも奮ってお申込みください!

 

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参加申し込みはこちら:https://recruit-event.connpass.com/event/333019/

 

connpassページの案内: https://recruit-event.connpass.com/