iOSエンジニアがAndroid Studioで開発をする際に知っておきたかったショートカットまとめ
吉田レオ
この記事は RECRUIT MARKETING PARTNERS Advent Calendar 2015 の投稿記事です。
はじめに
こんにちわ。英単語サプリ担当の吉田麗央です。
英単語サプリはGoogle Playベストアプリ2015に選ばれた英単語学習アプリです。
元々私は英単語サプリのiOS版を担当していたのですが、スーパーiOSエンジニアが入社したのを機に、以前から興味があったAndroidアプリの開発にも携わるようになりました。しかし、私自身Androidの知識は皆無であったため、右も左も分からない状態からのスタートでした。
そんなXcoderな私がAndroid開発をしていくうえで予め知っておきたかったAndroid StudioのTIPSをショートカットを中心にご紹介したいと思います。
便利なショートカット
表示周り
まずIDEを使う上で、最も利用する機能の1つに表示の切り替えがあります。
XcodeとAndroid Studioではエリアの概念が異なり、Xcodeの場合、固定されたエリアの内容を切り替えたり、表示・非表示を切り替えるという考え方ですが、Android Studioはそれぞれのエリアが独立した補助ツールになっており、自分が配置したい部分にTool Windowを配置したり、Windowをフローティングさせることも可能です。
Project
Projectはプロジェクトの構成がツリー形式で見れるエリアです。XcodeにおけるProject Navigatorに対応しています。
Run / Android Monitor
Android Monitorはログやデバイスのリソース情報が出力されるエリア。また、Run Windowは実行やテストに関する情報が出力されます。XcodeのDebug AreaやDebugNavigatorに出る情報が出力されます。
実行・ビルド
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
実行 | ⌘ + R | ^ + R |
テスト実行 | ⌘ + U | ⌘ + ⇧ + T |
デバッグ実行 | なし | ^D |
カーソル移動
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
行の先頭・末尾に移動 | ^ + A or E | ^ + A or E |
単語毎に移動 | ⌥ + ← or → | ⌥ + ← or → |
ファイル移動
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
ファイル名を指定して移動 | ⌘ + ⇧ + O | ⌘ + ⇧ + O |
タブ生成 | ⌘ + T | なし |
タブ移動 | ⌘ + ⇧ + [ or ] | ⌘ + ⇧ + [ or ] |
タブ削除 | ⌘ + W | ⌘ + W |
前へ・後へ | ⌘ + ^ + ← or → | ⌘ + ⌥ + ← or → |
※ タブ移動に関しては、JISキーボードだとデフォルトの設定が異なっている場合があるので、設定画面のKeymapから修正すると良いと思います。
ファイル編集・整形
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
インデント | ⌘ + ⇧ + ] | 範囲を選択してtab |
逆インデント | ⌘ + ⇧ + [ | ⇧ + tab |
コメント化 | ⌘ + / | ⌘ + / |
検索・置き換え
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
検索 | ⌘ + F | ⌘ + F |
プロジェクト内検索 | ⌘ + ⇧ + F | ⌘ + ⇧ + F |
文字置換 | ⌘ + ⌥ + F | ⌘ + R |
補完
コマンド | Xcode | Android Studio |
---|---|---|
ステートメント補完 | なし | ⌘ + ⇧ + Enter |
コード補完 | ctrl + . | ctrl + ⇧ + space |
推測補完 | なし | ⌥ + Enter |
また、importに関してはAndroid開発をすることになった当初は慣れなかったのですが、設定(Preference > Editor > General > Auto Import)でコードを書いたらその場で自動的にimportするようにできるので非常にオススメです。
高頻度で利用するのにショートカットがないもの
Android Studioは設定画面でショートカットを自由に設定することができるので、高頻度で利用するにも関わらずショートカットが無い機能にはショートカットを付けておくと良いと思います。
以下ではデフォルトではショートカットは設定されていないを紹介します。
Build Variants
Xcodeではbuild環境の変更はschemeの編集から行いますが、Android Studioではビルドをdebug環境で行うか、release環境で行うかをBuild Variantsから設定します。
Gradle
GradleはiOS開発におけるproject.pbxproj
やCocoaPods
などに対応するビルドツールキットです。アプリのバージョンの指定やBuildVariantsの追加、依存ライブラリのインストールまでやってくれます。この画面でTaskを選択するとRunウィンドウにGradleの設定がプリントされます。編集したいときは⌘ + ↓でエディターにGradleファイルが表示されます。
エディターの分割
Xcodeでは⌘+ ⌥+ Enterで画面分割出来ましたが、Android Studioではデフォルトでショートカットキーが割り当てられていません。広い画面の場合は頻繁に利用する機能だと思うのでショートカットキーを登録すると捗ります。
他にも色々・・・
Android Studioは非常に多くのショートカットが用意されていますが、デフォルトで割り当てられていない便利なショートカットが沢山あります。全てのアクションは設定画面のKeymapから見ることができるので色々試してはいかがでしょうか。
最後に
当初自分にとってAndroid Studioでの開発の敷居は非常に高いものでしたが、XcodeとAndroid Studioを対比させながら覚えていくことですぐに(ある程度)使いこなせるようになりました。Android StudioはXcodeに比べてカスタマイズ性が高いので、自分の好みに合わせて設定を変えていけるのも便利です。Android開発に壁を感じてしまっているiOSな方々も、是非Android Studioをインストールしてみてはいかがでしょうか。