『スタートアップツールチラ見せ♡ナイト』に参加してきた
平野 雄一
iOS/Androidエンジニアの平野です。
リクルートマーケティングパートナーズのオフィスからほど近い「コワーキングスペース茅場町 Co-Edo」で12月9日に開催された『スタートアップツールチラ見せ♡ナイト』に参加してきました。
イベントの趣旨としては、
新しいツールは沢山出てきていますが、自社で導入するにはなかなか大変ですよね?
ですのでそういったツールは導入のハードルが低いスタートアップ企業から導入されていくものですが、そんな各社の事例と、導入に当たりどの部分がハードルになってくるのかをパネルトーク形式で掘っていきたいと思います。
- プロジェクト管理ツールトークセッション(Asana派、JIRA派、redmine派などでどれがいいか)
- 各種ツールとAPI連携させてどのようなフローで業務をまわしているか
- うちくらいだろツール(あまり知られていないマニアックなツールの紹介)
とのこと。
当社も内製開発部隊は小さい所帯ということもあり、開発人員の規模としてはスタートアップとそう変わらない状況です。
開発に使うツールの類も手探りが続いている状態なので、参考になるものがあるかなと思い参加してきました。
30〜40人くらいの参加でしたがほぼ全員がエンジニアでした。
ツール
登壇者ごとに5分程度の発表とその後にLTという内容でした。
菊本久寿さん (株式会社StartupTechnology 代表取締役社長)
レンタルCTOとして数社のスタートアップに関わっており、いろんなツールを触っているとのこと。
- github
- Organizationアカウントでgit flow、pull request
- Slack
- チャットツールの定番。Integration、hubot。
- 一時期はHipChat派が多かったが、今ではSlack派が多くなってきたとのこと
- Google Apps
- drive、docs、group
- New Relic
- パフォーマンス監視サービス。AWS使っているなら入れておこう。
- 245cloud
- 24分間のパワーソングを聞きながら作業に集中でき(YouTubeを再生)、24分立つと5分間チャットモードになり休憩できるという知る人ぞ知るツール
- モデレータの方がとても押していました
- waffle.io
- ニッチだけどいいツール
- github issueをかんばんにしてくれます
- すごいシンプルでわかりやすいとのこと
- zopim
- ニッチだけどいいツール。
- ホームページに設置するチャットサポートのツール。Dellなどのサイトにある「購入相談のチャット」みたいなことができるやつです
- こちら側(サービサー側)から話しかけることもできる
- 同様のツールとしてOlarkもあげておられました
- kato
- チャットツール
- これから試して見るとのこと
- ロゴアイコンがシュール
- SendGrid
- クラウドメールツール。トランザクションメールやマーケティングメールやその他メールを簡単に送ることが可能
- SMTPのテンプレートに変数を入れられる感じとのこと
- これも、これから試して見るとのこと
- ラフノート
- 共有ノートツール
Slackの効果的な運用方法として『かわいいbotでKPIを報告』(例:ガッキーアイコンのキャラがKPIを報告する)というのを上げておられました。
KPIが逐次チャットに流れるというのはなかなかいけてそうです。
加えて、StackShareというサイトも紹介されていました。
新しいツールを探してみるのに便利そうなサイトです。
平沼真吾さん (スマホアプリクリエイター・合同会社インノーバント 代表社員)
主にスマートフォンアプリを開発しているエンジニアで、1年の半分くらいは海外ノマドで働いているとのこと。
- Facebook Messenger
- なんだかんだで便利
- Pivotal Tracker
- アジャイル開発プロジェクトをサポートする管理ツール
- 参考:日本語のヘルプ
- Trello
- かんばんのタスク管理ツール
- Basecamp
- Slack
- Chatwork
- サイボウズLINE
- Google Apps
- Zendesk
- Help Scout
- Github
スマホアプリ向け開発ツール
- REVEAL
- iOSアプリの画面レイヤーの重なりをわかりやすく視覚化してくれるツール
- Unity3D
- 3Dゲームエンジン
- iOS/AndroidのほかWindows/Mac/Linux等のマルチプラットフォーム対応
- Corona Labs
- 2Dゲームエンジン
- iOS/Android
- Cocos2d-X
- 2Dゲームエンジン
- iOS/Android
- TexturePacker
- 画像ファイルを一つの画像ファイルにまとめるツール
- GPUへのデータの転送負荷が下がるのと、容量削減になる
- Glyph Designer
- Bitmapフォント生成ツール
- Unity等でどうしてもBitmapフォントが必要な場合にあると便利
- RUBE
- 3Dマップエディタ
- Github
- Parse
- モバイルアプリのサーバ部分の機能が簡単に開発できるサービス
- URBAN AIRSHIP
- クロスプラットフォームのプッシュ通知サービス
- Mobile backend
- TestFlight
- BugSense
- クラッシュレポートツール
- AdMob
- 広告配信
今佑介さん (株式会社ベストティーチャー CTO)
Railsエンジニア。
この今さんと筆者は大学時代からの友人で前職でも一緒に仕事をしていました。最近スタートアップのCTOになりました。
- ツール選択の肝
- 非エンジニアにも使ってもらうこと
- エンジニアだけでツールを使うと情報が散らばる
- Slack
- HipChatよりもSlack
- アイコンにより誰の発言かすぐわかる、色合いがポップ、マージンのとり方が日本語にも優しい ← 非エンジニアにも触ってもらいやすい
- Backlog
- チケット管理
- Pivotal trackerよりもBacklog
- UIが日本語 ← 非エンジニアにも優しい
- Github
- MailChimp
- メルマガ配信
- メールワイズ
- メールでの問い合わせ管理
- Skype
- なんやかんやで便利
- 全世界展開
- 通信スピードによってビデオチャットの画質を落としてくれる(さすが老舗)
- Remotty
- リモートワークツール
- SideCI
- Railsコードレビューツール
富田陽介さん (コーチ・ユナイテッド株式会社 技術責任者)
Cyta.jpを運用している技術責任者の方とのこと。
- Yammer
- 非エンジニアでも使いやすいコミュニケーションの場
- コミュニケーションの場を増やさないように気をつけている。なので、基本的にYammerのみで運用している。
- 問い合わせ対応、バッチの通知、開発要件等などもYammer上で
- 運用が長いので、Yammerのスレッドがどんどん長くなっていく。なかなか全部読めない。
- なので、長文を投稿しないようにルール決めをしてみたり
ふるかわ だいすけさん (フリーランス)
- Github
- LINE
- Facebook
- Facebookグループで仕事していた
- Facebookはどうかと思うので、最近Slack/Basecampに移行
- Slackはここが困る
- 「いいね」が欲しい。あらゆるツールにいいねが欲しい。ログインとおなじくらい大事な機能だと思っている。
- ログが流れてしまう
- Sauce Labs
- クラウド上でクロスブラウザのテストができるツール
- moitis
- サーバリソース監視ツール
その他
- ソース管理はGithubのOrganizationアカウントがもはやスタンダード。他のサービスについては名前も出てきませんでした。
- チケット管理ツールについてはデファクトスタンダードがまだなく、各社各様という感じ。イベント後の懇親会で聞いてみてもRedmine、JIRA、Pivotal Tracker、Backlog、Trelloなどいろいろなツールが挙がっていました。
- チャットツールはここ最近はHipChatよりもSlackが優勢のようです
- 情報ストック型のツール(Wikiなどの情報をストックしておくためのツール)も各社各様という感じ。Qiita::Teamを使っているというお話もいくつかありました。
- ツールの導入・移行はやはり難しいとのこと。ツール評価から導入まで一気通貫でやるしかないということをおっしゃる方が多かったです。