こんにちわ。ATL調査隊です。今回は、ユーザーが質問する前にユーザーの知りたい情報を予測するテクノロジーについての紹介です。

「ユーザーが知りたい情報をスマートフォンが予測するテクノロジーを開発」

• パーソナルアシスタントアプリがユーザーのインターネット利用をモニタリングし、ユーザーについての情報を集める。
• そして、パーソナルアシスタントアプリが全ての情報をつなぎ合わせ、次にユーザーが知りたいことを予測する。
• プライバシー保護を唱える人達は、「企業は個人から多くの選択肢を取り上げているのだ。」と言う。

ライター：Tara Brady

そのテクノロジーが会議の日程を知らせてくれれば決して会議を忘れることなく、しかも常に時間厳守できるようになるだろう。会議の日程をいちいち覚えていられない働きづめの人にとっては、完璧な解決策となるかもしれない。

しかし、その他の人にとっては、プライベートに進入されていると受け止められるかもしれない。

GoogleとAppleを含めた複数の企業が、ユーザーが質問する前にユーザーの知りたい情報を予測するテクノロジーをすでに開発している。

GoogleとAppleを含めた複数の企業が、ユーザーが知りたい情報を予測するテクノロジーを開発している。

SF映画にでてきそうな話なのだが、パーソナルアシスタントアプリはユーザーについての断片的な情報を集め、それらをつなぎ合わせてユーザーが知りたいことを予測することができる。

予測するテクノロジーはユーザーのemailをリサーチし、ユーザーが利用するいつもの交通手段の情報を得る。もし遅延が起きている場合には代替交通手段を考え出し、ユーザーが早く出発しなければならないのであれば、それを知らせてくれる。

reQuallパーソナルアシスタントアプリ（RPA）を開発したRao Machiraju氏は、「この開発によって、人々のスマートフォンの使い方が変わるだろう。」とサンデータイムズに話した。

「ユーザーが知りたいことをリサーチする代わりに、デバイスがちょうどいいタイミングに適切な情報をだまって提供してくれる。」と彼は言う。

Googleの最新サービスであるGoogle Nowは、ユーザーのソーシャルメディアの動向はもちろん、email、カレンダー、地図を同期する。

常にユーザーについて学習し、ユーザーが知りたい情報を予測することができる。

牛乳が必要だと思い出させてくれ、とただ頼むだけで、次にユーザーがスーパーに行った時に牛乳を買うように知らせてくれる。

ダークスカイアプリはGPSを使ってユーザーの現在地を見つけ、いくつかの天気予報を分析することによって雨が降る場合にはユーザーに知らせてくれる。

ゴールドスミス・カレッジ のクリエイティブ＆ソーシャルテクノロジーセンターで働くBen Hammersley氏は、「こないだBBQをした際、雨が降る20分前に雨が降りだすことを人々に知らせたんだ。」と言う。

Hammersley氏によると、ユーザーが情報を提供すればするほど、ユーザーが知りたいことを先回りして正確に教えてくれるのだ。

しかし、プライバシー保護を唱える人々は、「個人のインターネット利用を通して、企業が個人について知りすぎてしまっている。」と考えている。

Big Brother Watch（イギリスの人権擁護グループ）のNick Pickle氏は、「Googleは我々のためにこのテクノロジーを提供しているのではなく、商業目的でやっているのだ。」と言う。

「ユーザーから多くの選択肢を取り上げ、企業と広告会社がほしい情報を得るために推し進めているのだ。」

思ったこと

まさにSF映画で観たような世界が現実となる日が本当にくるのかも、と思わずにいられない記事である。この記事を読んでいると、人間がスマートフォンにコ ントロールされているような感じがした。また、スマートフォンが予測して提案してくれる情報だけから情報を選んでいると、知らず知らずに小さい箱の中で生 活しているようなことになってしまうかもしれない。記事にあるように「牛乳を買うように思い出させてくれ」とスマートフォンにお願いして思い出させてくれ るようになると、人間は記憶する能力を失ってしまうかもしれない。
また、記事にあるように、我々ユーザーが企業に個人情報をたれ流してしまっている、ということにも目を向けなければならない。テクノロジーが進歩すればするほど、それと同じだけ他の問題が上がってくるというのが現状である。

Technology developed for smartphones which predicts the information you need to know before you even ask it to