シニアSEOパートナーが語る「AMP実装した結果」
だっち
この記事は9月27日~29日にかけてNYにて開催されているSEMカンファレンス「SMX East 2016」の現地からの記事です。アメリカ、カナダに8拠点を構えるデジタルマーケティングエージェンシー、Elite SEMのシニアSEOマネージャー、ジョン・シェハタ氏がAMP導入後の結果について語ってくれました。話がわかりやすく日本人にも聞き取りやすい英語で、しかも名前がかっこいい。僕が今回のSMXの中で好きなスピーカーの一人です。
通常順位 vs AMP の比較
通常の検索結果順位と、AMPに出ている場合の挿入位置(順位)をそれぞれ平均にして比較しています。
順位の比較
事例 | Google順位 | AMP順位 |
---|---|---|
A | 6.4 | 1.6 |
B | 5.9 | 1.7 |
C | 6.3 | 2.0 |
CTRの比較
事例 | Google CTR | AMP CTR |
---|---|---|
A | 5.8% | 9.2% |
B | 5.9% | 10.3% |
C | 4.9% | 6.1% |
順位だけでなく、実際にCTRも上がっていることがわかります。では流入はどうでしょうか。
加速するAMPの検索結果占拠
AMP対応メディアのAMP流比率
上の円グラフはモバイル検索流入全体のうちのAMP流入、下の円グラフは新規公開コンテンツのうちのAMP流入を示しています。モバイル検索からの流入のうち、AMPからの流入は全体の10~30%にとどまるものの、新規公開したコンテンツのみに絞るとAMPの比率は倍近く上がり、20~60%となります。あくまでもアメリカでの事例ですが(※)、無視できないチャネルになっていることがわかります。
※これまでの動向を見ると、日本でのAMPの導入はアメリカより少し送れてくることが多いです。
こうした状況に対しジョン氏は「AMPの検索結果占拠は加速する一方」と見ています。
AMP対応戦略
加速するAMPの中で、どう動けば良いのでしょうか。AMPの実装方法100回ぐらい語られているテーマですが、具体的な対応方法は何度語っても足りないようです。この記事にも、書いておきますね。
読むべきドキュメント
ジョン氏はAMP対応をするにあたって絶対に読むべきドキュメントを3つ上げています。
英語ですが、AMPByExample.comは実際の実装方法が詳しく解説されており、親切です。
AMPに適しているコンテンツ
なんでもかんでもAMPに対応できるわけではありません(今のところは)。ジョン氏は現在適しているコンテンツとして以下のものを挙げました。
- ニュース記事
- ブログ記事
- レシピ
- 商品リスト
- 旅行ガイド
…など
AMPの確認方法
実装の確認方法です。AMPカルーセル自体の順位の確認は、実際の検索結果を目視するしか(いまのところは)ありません。ただし、AMPページのIndex状況はGoogleサーチコンソールから見ることができます。
確認方法:
GoogleSearchConsole > 検索での見え方 > Accelerated Mobile Pages
また、全てのAMPスピーカーに共通することですが、必ずバリデーションについて触れています。それだけAMP実装で詰まっている人が多い証拠かなとも思います。AMPのバリデーション方法は日本にも記事が豊富にあるので、上手く行かない場合は「AMP バリデーション」「AMP できない」とかでググってみてください。
スライドはこちら。