はじめに

こんにちは！

約7年前にリクルートマーケティングパートナーズ（以下、RMP）にエンジニアとして中途入社しました山田（@syamata）です。プロダクト内製開発チームの立ち上げ時にいくつかのプロダクト開発と、組織拡大のためのエンジニア環境整備などを担当した後、3年間のリクルート住まいカンパニーやリクルートホールディングス等への出向を終えて昨年9月に帰ってきました。現在は本ブログの編集長も¹⁾情報システム、組織活性・エンジニア中途採用などの複数部署を兼務しています務めています。

さて、RMPではリモートワーク（テレワーク）を導入しており、ネットビジネス組織は積極的に実践していることを度々本ブログで発信してきました。エンジニアやデザイナー、WebディレクターなどのIT職種ではすでに他社のブログも含めて多くの事例が共有されていますが、今回は、営業や事業企画などの非IT職種も含めた施策をご紹介します。

※本ブログは2020年2月時点での情報であることをご了承ください。

リクルートグループ及びRMPのリモートワーク関連データ

RMPは今でこそ IT系部門が本部格として存在しますが、基本的には営業職種の人数が多い会社です。社員については分社当初からコアタイムのないフレックスタイム制で、回数や時間が無制限²⁾所属する組織長が定めたルールに従う必要がありますなリモートワークも2015年から導入されています³⁾RMPは「働き方改革企業2019」にて優秀賞を受賞しました！～RMPieceな日々～|リクルートマーケティングパートナーズ。そのため、日常的に時間の使い方を個人や所属組織が自律的に決められるため、平時と非常時における業務環境の差が必然的に生まれづらい状態が実現されています。

VDIの全社導入

リクルートでは2018年から非IT職種を含む全社的にVDIと、業務用端末にシンクライアントを導入しています。基本的に雇用形態や契約形態を問わず、リクルートの業務にあたる全員が一律に利用しています。パソコンを使用した業務はインターネット環境のある場所であればどこでも継続可能です。勤怠報告や決裁申請など、通常業務に必要なあらゆる社内用サービスへのアクセスが可能です。今回の急な在宅勤務シフトにおいては特段の準備をせずに移行できたことから、幸いであったといえるでしょう。

ただし、顧客個人情報についてはこの限りではなく、セキュアに扱うデータとして厳重に管理されています。⁴⁾リクルートにおけるVDI導入の具体例 ～働き方変革とセキュリティの両立～｜株式会社リクルートテクノロジーズ ⁵⁾情報セキュリティ | Recruit - リクルートグループ

社内サービスへの多様なアクセス方法

基本的には前項のとおり雇用形態・契約形態を問わずVDIとシンクライアント端末での業務です。一方でエンジニアやデザイナーなどのIT職種についてはVDIでの開発などはもってのほかですので、独自の業務用端末として「使用端末は各自がリクエストし、会社で購入。 Mac/Winを含めて好みのBTOができます。 マシン買い替えは2年毎に可能」⁶⁾エンジニア・デザイナー採用 | リクルートマーケティングパートナーズ です。

独自の業務用端末でも、標準とは別のVPNが導入でき、一部の社内サービスにリモート経由でアクセス可能です。なお、エンジニアの詳しいリモートワークの実態は以下の記事が詳しいです。

みんなのリモートワーク環境2017

ネットワークへの対応（iPhoneの貸与）

電話対応が必要な全員（社員は要不要に関わらず全員）がiPhoneが貸与されています。個人用の固定電話は基本的になく、内線も外線も貸与されたiPhoneに着信します。そのため、社内・社外関係なく、自分の社用電話で受発信が可能です。

また、テザリングも利用できるため、Wi-Fi等のない環境でもモバイルネットワークがあれば各自の業務用端末からVDIやVPNが使用できます。iPhone自体も専用のVPNがキッティング時に設定された状態で貸与されるため、社内ネットワークにアクセスして社内サービスへのアクセスが可能です。

Office365・Teamsの活用

リクルートグループでは標準のグループウェアとしてOffice365を使用しています。メール／予定表はOutlook、ビジネスチャットはTeamsを標準のコミュニケーション手段として採用しています。それぞれの業務用端末のブラウザ、貸与されたiPhoneからの直接アクセスが可能です。ほとんど全ての人がTeamsで声をかけたら反応があります。

ちなみにIT職種についてはTeamsだけでなくSlackとQiita:Team、最近だとScrapbox、プロジェクト管理についてはJIRA・Confluenceを使用しています。⁷⁾エンジニア・デザイナー採用 | Environment | リクルートマーケティングパートナーズ

なお、Teamsより前からSkype for Businessを使用していたため（現在はTeamsに統合）、リモート会議の経験値が全職種において高く、組織長が集まる会議なども含めてリモートtoリモートでの実施されることも多いです。

オフィスには世間一般によく使われているスピーカーマイクのJabraやTeams Roomsなどの専用機器が配置されている会議室もあるため、オフィスとリモートの混在する会議の場合はこれらの設置されている会議室を選んで実施することもできます。

はたらく場所

目黒のオフィスはフリーアドレス席と固定席が部署やプロジェクトの特性に応じて割り当てられます。また、オフィス出社時はICカードでの入退室時に勤怠サービスに連携されるため、ある程度打刻が自動化されています⁸⁾直行直帰やリモートワークもあるため、時間の修正と終確定は申請前に必要です

基本的にはオフィスに出勤しますが、必要と部署のルールに応じて自宅やカフェ等でのリモートワークも可能です。また、会社が全国各地にある複数のシェアオフィスと契約していて、それらを利用することもできます。⁹⁾2020年2月末現在は、コロナウイルス感染症の拡大防止のためリモートワークではなく、原則的に在宅勤務が指示されています。

おわりに

全社的なVDIの利用とリモートワークの実践が今回のような非常時の訓練になっていたため、業務効率をある程度損ねずに在宅勤務に移行できたのだと思います。私の部署の上司も会社からの在宅勤務指示のあった当日にパートナーを含めた全員とのエスカレーション体制を整え、翌日からは全員が完全に在宅勤務に移行できました。多くのパートナーもある程度の在宅勤務慣れをしていたため、突然の在宅勤務とならずに済みました。

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