米国のSEMコンサルティング会社が使用している、無料のキーワード拡張ツールたち
だっち
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この記事は2016年9月27日から3日間、NYにて開催されているSMX East 2016の現地からのレポートです。セッションの話者は米国のSEM会社、Key Rrelevance社のプレジデントであるクリスティーン・チャーチル氏。サーチエンジンにおける「キーワードリサーチ」について話してくれました。
アジェンダ
- キーワードリサーチとは?何をすれば良いのか
- 2016年におけるキーワードリサーチ
- キーワードリサーチの変化
- 利用するキーワードツール
- どうやってそのツールを使うのか
- コピーライティングのTips
セッションの全体像は上記の通りです。キーワードリサーチとは?など、既にSEO,SEM業務に関わっている人にとっては少し退屈なパートもありましたが、アメリカのSEMコンサルティング会社が「このツールを使ってるよ」と教えてくれるキーワードツールのところは参考になる部分も多いと思うので、以下に紹介します。
SEOツール
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知ってるものから、日本では名前を聞かないものまで、たくさんのツールが紹介されています。特にチャーチル氏がレコメンドしていたものを紹介します。
検索エンジン系
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主に無料で、検索エンジンが直接提供しているツールはやはり必須。Googleの提供するおなじみキーワードプランナーを始めとし、Bingの類似ツールも利用しているようです。この辺はSEO,SEMに従事する日本国内担当者も普段から使っているものですね。
サードパーティー系
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次に、このカンファレンスのスポンサーでもあるMoz様のツールが出てきました。「Moz Keyword Explorer」は、キーワードプランナーの提案してくるキーワードや、Googleサジェスト、関連検索、検索結果上にある他のキーワードをまとめてみることができます。全件ダウンロードするにはお金を払うか30日間トライアルに登録する必要がありますが、日本語クエリに対応していますし、チラッと上位のものを見るだけであれば無料です。
サジェスト、サジェスト、サジェスト
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しつこいくらいに紹介していたのが、各種大規模サービスの検索サジェストを取得するツールたち。中でもSoovle.comは様々なサービスの検索ボックスサジェストを取得して一括保存できるものです。日本語でも、ある程度ボリュームがあればGoogle,Wikipedia,Youtube,bing,Yahoo,Amazonのサジェスト結果が表示されます。ユーザーが何考えているのか知りたいときにはもってこいです。
Metaglossary.comは、打ち込んだ言葉の定義を見れたり、類義語を見れたりします。残念ながらこちらは日本語未対応。
▲Metaglossary.comの実際の画面。打ち込んだキーワードは何でしょうか。正解は…「pokemon」でした。
この他にも様々なツールが紹介されていました。日本語クエリ未対応や有料じゃないと使えないものは割愛しました。それでも見てみたい!という方は上のツール一覧画像からピックアップして、使ってみてください。
これらのツールで「拡げた」あとは
ちなみに、話者のチャーチル氏はこれらツールの活用方法として、真にユーザーインテントの反映されたキーワードに絞るため、「アクションと関連性の強い単語(apply, book, find, buyなど)」とマッチするか否かといった、方向性ごとの”キーワードバリデーション”をかけてから、全パターンで掛け合わせてキーワードを生成しているとのことでした。
おわりに
SEOって初めの方は便利なツールを次々発見 or 教えられて感動するものですが、そうしてある程度必要な「自分なりのツールボックス」ができると、そこからの更新はなかなかかからないです(だって今使ってるやつがいいに決まってるもん)。少し手間はかかりますが、定期的に最新のツール状況を更新することで、より効率的に、よりクオリティ高いSEOを実施できるようになりたい、そう思ったセッションでした。