産休/育休ののち、マネジャー任用。果たしてマネジャー業は務まるのか・・・!?

リクルートでの働き方って???

初めまして。ICT統括室の西脇です。

前回の柳原さんに続いて、リクルートの社内ICT組織の取り組みについてもっと情報発信していこう、ということで、第二回、私からは「ICT統括室での働き方」についてお話しできればと思います。

外から見たときにリクルートはジェンダー平等に力を入れているのはよく聞くけど、実際どうなの?と思われている方も多くいると思います。

あくまでも一例にはなりますが、こんな感じだよ!というのを少しでもお伝えできれば幸いです。

 

産休・育休期間での変化

私は2014年にSIerの営業職から技術レイヤー未経験でリクルートに転職し、そこから商用インフラ環境の運用チームなどを経た後、現在の社内ICT組織にメンバーとして異動しました。
異動後の2019年12月に産休・育休を取得し、約1年強お休みした上で2021年4月に復職しました。

現在は主に社内利用のSaaSプロダクトの管理運用を行うグループと、主に商用プロダクト開発を行う組織へのICT施策装着展開/DXフォローを行うグループという2つのグループのマネジャーをしております。

 

産休・育休期間、世の中としても会社としてもまさに変化が大きく、

みなさまご存知の通り世界はコロナ禍真っ最中となり、それによりリモートワークが中心の世界に大変身していました。

またリクルートは、産休前の2019年当時は分社化していましたが、お休み期間の間に株式会社リクルートとして統合し大きく変化していました。

長期間お休みすることで、働きたい、という仕事への気持ちがみなぎる反面、大きく変わった環境の中で果たして自分は子育てと仕事を両立できるのだろうか、と不安でいっぱいだったのを覚えています。

 

復帰後、働く環境で気付いたこと

復帰後、まだまだ世の中はコロナ禍もあり、保育園も休園になったりとドタバタでしたが、そもそも保育園入園直後はとにかくびっくりするほど子どもが風邪を引いてくるので、復帰したてで、働きたい意欲がかなり高まる(そして誰に咎められるでもないのに休みづらい気持ちになる)のに反比例するかのごとく、保育園に預けられない日々が続きました。

 

そんな中、まさにICT統括室で推進しているリモートワーク環境の整備によってかなり助けられることになりました。

コロナ禍以前からもリモートワーク環境については整備が進められていた状態でしたが、全社で理由・回数を問わないリモートワークが導入され、2024年5月現在もリクルートでは部署ごとに差はありますが、基本的にはリモートワーク(組織ごとに必要に応じて出社)となっています。

また、リクルートではもともとフレックスタイム制があり、働く時間を柔軟に選択できる制度がありました。

 

リモートワークとフレックスタイム制のおかげで、子どもが体調不良で登園できないときも、家で子どもの様子を見ながら会議に参加できたりワークをしたり、難しい場合は時間があるときに会議録画を聞きキャッチアップしたり、など、(私の場合は子育てが背景でしたが)それぞれのプライベートでの都合などに合わせて、働く場所・時間を柔軟に選択できるようになっていたのはかなりありがたかったです。

以前のように完全出社の場合は、出られない会議も多数、録画等もなく内容は議事で追うのみで細かいニュアンスを掴みづらい、などあり、思いっきり働くということがバックグラウンドによってはかなり難しかったのではないかなと思いました。

 

また、復帰して間もないころ印象的だったのが、会議時間帯についてのエピソードです。

復帰直後の当時は、上位会議体が夕方に開始するなど、時短勤務者にとっては参加できない時間帯に設定されているものもありました。

自分は常時参加する対象者ではないため基本は問題ないのですが、何か起案をしたい場合は、時間を調整しないと参加できない状態で、なんとなくもやもやを感じていました。

その話を軽く相談してみると、「たしかに!」と理解してもらえ、すぐに予定調整いただき、日中帯の誰でも参加できる時間に変更されました。

いちメンバーからのささいな気になりに対しても、ちゃんと考えてくれる風土を感じ嬉しかったのを覚えています。

こういった働く上での自分だけちょっと我慢すれば回るし、とか、自分だけ困っているのかもだからまあ黙っていよう、みたいなものは、1つ1つを見ると些細ですが、積み重なるとご機嫌に働くことから離れていく気がします。

それをちゃんと聞いてくれる周囲の雰囲気や、制度(上長などとの定期的な1on1の場がある等)はとてもいいなと改めて感じました。

 

性別や子どもの有無に関係なく、プライベートの予定を尊重してもらえる雰囲気もあると思います。

例えば自分は17時以降は会議NGとしています。当たり前なのかもしれませんが、特にそれに対して誰かから何を言われることもなく、尊重してもらえます。

同じように家族と夕食を取るためxx時以降は会議NG、好きなアーティストのライブに行くのでxx時に退勤、などのケースでも、業務調整が自分でできているのであれば何も言われません。

自分の仕事を事前に調整したり、周囲への協力を仰ぐことは必要ですが、自律的に仕事を進めることが求められ、それができていればどのような形でもOKという風土があるので、後ろ髪が1/4くらいひかれるくらいの気持ちで抜け出せます(笑)

 

産休・育休期間での気持ちの変化

少し個人的な話になります。。。

これまでの文面を見るとあれこれ働くことにそもそも意欲的なスタンスの人物のように書いていますが、休職期間に入る前までは、正直私は受け身な社員でした。

与えられたミッションは着実にこなす気持ちはあったものの、面白そうな案件がきたり、やってみたいことがあっても、それ、自分に与えてもらえないかなあ・・なんてちょっとだけ思いながら特に何も行動せず、結果別の人がやることになるのを見ていいなーと思いながらもまた何もしない、という・・・

今振り返るととっても恥ずかしいスタンスだったなあと思います。

 

そんな中約1年半もお休みに入り、最初は慣れない子育てで目まぐるしく日々が終わっていく状態でしたが、少しずつ余裕が出てくると、仕事のことを思い出し、自らの意思で進めていける仕事なのになんて自分は受け身だったんだろう・・と、はやく復帰して働きたい、今度働き出したときはこういう動きをしたい、と想像するようになりました。

 

復帰後、たまたま同じようなバックグラウンドでめちゃくちゃ活躍されている人の近くで働くことになったのですが、その方を見てさらに恥ずかしい気持ちになりました。

今までの自分は自分で伝えることをおろそかにして、「わかってほしい感」を出しているだけの状態だったと気付き、活躍されている方との差を感じてモヤモヤしたのを覚えています。

そのモヤモヤに向き合うと、自分が本当はこうなりたい、やりたいと思っているのに、できていないところなのかも、と改めて感じました。

(余談ですが、私は単純なので読んだ本や漫画に影響されやすく、この頃読んだ漫画の「アオアシ」にもめちゃくちゃ影響されています。登場するキャラクターの一人である花ちゃんが、主人公であるアシトに言う「できない。それは分かった。じゃあどうするんだっけ」というセリフにガツンときたのを覚えています笑)

 

やりたいと思うことに対して、別に誰にも止められていないので、じゃあやったらいいじゃん、と思えるような気持ちの変化が起きました。

自分の気持ちは、伝えないと相手に伝わらないという、当たり前ですがその重要性を感じ、思ったこと、感じたこと、やりたいことは自分なりに少しずつ周囲や上長に伝えていくよう意識しました。

もしかすると子育てを通じて、働く時間が限られるからこそ、言ったほうが早いと思うようになったのもあるかもしれませんが、自分の意思を伝えることを色々な場面で意識した結果、仕事面においても、より大きな仕事を任せてもらえるなど変化していったと思います。

 

マネジャー任用

その後2023年12月に機会をいただきマネジャー任用され今に至ります。

メンバーとして働くこととの変化として感じたことは、物理的に会議時間が増えたりすること以外にも色々とありました。

まず、それまでのように経験から知見を深めることができていた部分だけでなく、知見のなかった部分もすぐに理解し判断する必要が出てきます。加えて、実際に手を動かすといった点からどうしても少し離れる部分が出てくることもあり、相談された内容に対して回答するにも咀嚼する時間が欲しくなり、自分に対してもどかしく思うときもあります。

相手に対しての伝え方も、今まで以上に気を配る必要性を感じました。

今まで以上に時間の効率化は求められると日々感じますし、期待値に対して十分にやりきれているのかは正直わかりません笑

 

とはいえ、前述したとおり必要な会議体は基本的に9時-17時の枠の中で開催されたり、リモートワークも継続しているため、マネジャーになったからといって、制度としてあらたな制約/障壁になる部分はほぼありませんでした。

(例外として採用業務だけはどうしても調整が難しいケースがありましたが、基本的にはメンバー時代から変わりありませんでした)

もともとメンバー時代も感じていた制度の充実度合いや風土が、マネジャーとして働く上でも同様に無くてはならないものだと思いました。

 

自分は働くことが基本的に好きということもあり、整えられた仕組みを活用した上で楽しく働くことができていますが、やはりそもそも子育てに限らず、プライベートの時間を確保した上で、同じように成果を出そうとすると、やるのだという意志と、自分の仕事を常に見直しアップデートしていくが必要があると思います。

 

今のやり方がベストなのかや、うまく回せているのか、など、日々自問自答しながらやっていますが、そもそもの仕事上でのミッションにおいても、リクルートで働くいち従業員としても、よりシンプルに障壁なく働けるような世界を、微力ながらも意思を伝え行動し、作っていきたいと考えています。

 

最後に

長々と書きましたが、個人的には産休育休を経てメンバーとマネジャーの両方を経験し、いずれにおいてもリクルートは制度/風土ともに働きやすい環境が整えられていると感じます。

とはいえ、自分の任せられたことをやりきるだけでなくそれ以上を追求していくとなると、自分はこれがやりたいのだという意志を持っていないとなかなか難しい面もあるのかな、と感じながら働いています。

幸いリクルートは意志を持って意欲的に働く方が多く、この点も働く上でとてもモチベーションになるものだと思います。

仕事にやりがいをもって働きたい方、子育てと仕事を両立してやりきりたい方など、一緒に働く新しい仲間を大募集中です!

 

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