この業界に入ったのは 2000 年台初頭、学生時代にモバイル専業会社であるシーエー・モバイルに勤め始めたのがきっかけです。

そのまま就職し、クリック保証・アフィリエイト・メルマガ……今で言うフィーチャーフォン向けのネットワーク広告の開発を企画側・エンジニア側の両面からひと通り経験しました。後半は課金モデル・広告モデルなど様々なモバイル公式サイトをとにかくたくさん担当し、こんな小さな携帯に月額 300 円を課金しているユーザーが数万人もいるとか、モバイルってすげえなあって当時はやや客観的に見ていたものです。シーエー・モバイルにはだいぶ長くいましたが、泥臭い下積みからエンジニアリングまで多数の案件を幅広く担当できたのは現在の礎となっています。ちなみに好きな携帯は N504iS です。

小さな案件を多数経験していましたが単純な横展開にもやや飽きがきまして「大規模サービスの中身ってどうなっているんだろう。最先端の開発現場を見てみたい！」という動機で、個人的にヘビーユーズしていた大手 SNS の会社に転職。やはりフィーチャーフォン向けの開発を皮切りに、アプリプラットフォーム、ページ、そして広告の基盤開発などに従事しました。ちなみに ID が 2 万番台なのがちょっとした自慢です。ありますよね、そういうの。かつては ICQ の番号の小ささとかを自慢し合ったものです。

転職

就職してから一貫して自社サービスの開発に取り組んできましたので、カスタマー向け内製サービス開発に携われる事と、できる限り社会的意義を感じられる仕事であることを転職のポイントと考えていました。

タイミング良くリクルートマーケティングパートナーズに参加する機会に恵まれ、内製開発チームの立ち上げと結婚二次会向けのフォトシェアアプリを担当しました。全員転職組のエンジニアとディレクターで垂直的に立ち上げた部署であるため、様々なリクルートカルチャーに戸惑いながらも何とかリリース。これを皮切りに内製開発の環境を整え採用を拡大し、現在は 20 人程度の規模となりました。まだまだ十分とは言えない環境ではありますが、少しずつこのブログで施策の詳細をお披露目していこうと思います。

さて、当社では私が前職から取り組んでいたアジャイル開発フレームワークのひとつであるスクラムを本格的に導入しておりまして、現在はエンジニアとしてではなく、ひとつのチームのスクラムマスターを努めるのと併せて導入支援や教育などを担当しています。アジャイル開発の社内認知が低いため悩まされる事があるのも事実ですが、開発手法については現場判断に大きく委ねられていることもあり伸び伸びと取り組めています。