Webサービスとブランド

Webサービスとブランド

こんにちは。ブランドマネージャーの柳澤です。
今回はこれまでとちょっと毛色の違うリクルートテクノロジーズのお仕事をご紹介します。

突然ですが、「ブランド」と聞いて何を思い浮かべますか?
バッグ?
香水?
お金持ち?
挑発的なTVCM?
・・・
これらは、いわゆる有名なラグジュアリー製品に対して(世の中が)抱くイメージのことですが、わたしたちが扱うブランドの定義は違います。

この記事をご覧になっている方はすでにご存じかもしれませんが、たとえぜいたく品でなくとも、どんな商品・サービスにもブランドはたしかに存在し、それはビジネスを成長させていくために、なくてはならない力を秘めています。

 

ブランドって何の意味があるの?

ブランドがもたらす効果については、世の中にいくつも語られています。
関連書籍などを読まれた方もいらっしゃると思いますが、結局はみなさんこう叫びたいのではないでしょうか?「ブランドって意味あるんかい?」と。

聞こえはいいが、どういう効果があるのかわからない
作るときは盛り上がるけど、実務と浮いた存在になってしまう
ひょっとして「あったほうがいい」くらいの存在になっていないでしょうか?
わたしたちがとらえるブランドは、おまじないでもなければ、アーティスティックなかっこいい作品でもなく、必要不可欠なサービスの成長基盤としてとらえています。

 

条件を越えてサービスにはたらく力

好きな服のメーカー、お気に入りのアーティスト、よく行くカフェなど、あなたの意識にのこる商品やサービスのことを思い浮かべてください。
どんな印象とともにその様子が再現されますか?

わたしの家の近所にはお気に入りのコーヒーチェーン店があります。
なぜお気に入りかというと、イスと机が猫背のわたしにちょうどよい低さで、店内のBGMも落ち着いたものが多く、そして店員は人見知りのわたしにグイグイこないほどよい距離感なので、とても集中して作業ができたりゆっくりとリラックスもできるからです。
そのため、別の場所でコーヒー店に入る際、たとえもっと近くに別の安価なコーヒー店があったとしても、わたしは同じ体験・印象を期待し、いつものコーヒー店を選びます。たとえ「立地」や「コスト」という重要な条件が悪かったとしても、それらを越えて「優位的に選択」し、「リピート利用」させる別の力がはたらいています。
このケースに含みましたが、わたしたちはこれらをブランドがもたらす効果ととらえています。

  • Selective(選択優位性) →同じ条件下でも選ばれる
  • Repeat(リピート優位性) →継続的にリピートされる
  • Premium(価格優位性) →高いコストを払ってでも使ってもらえる

すなわち、わたしたちが扱うブランドとは、
「サービスやプロモーションなどの体験を通してユーザーに形成され、優位的にはたらく強固なイメージ」のことを指しています。
そしてわたしたちは、すべての活動に基づきながらブランドの設計をおこない、維持・強化することを仕事としています。
しっかりと組まれたブランド体験設計のもと、密に連動して集客やUI/UXなどを磨きこむことで、相乗効果を最大化し、高い競争力でユーザーに永く支持されるサービスを実現できるわけです。

 

ブランドを作るもの

ブランド設計の具体的なプロセスについては、別の機会に譲るとして、良質なブランドを実現・維持するために重要なこととは何でしょうか?
それは一貫性と継続性です。
単にWebサイト、アプリ、バナーのビジュアルを揃える話ではありません。

TVCM、雑誌、OOHなどの広告だけでなく、カスタマーセンターや営業にいたるあらゆるブランド接点においてイメージが作られるため、同じユーザーに対し、もし接点ごとにブランドが放つ印象やメッセージが一貫していなかったとしたら効率的なイメージ作りはできません。
また、伝えることをコロコロと変えていては、同じくユーザーに強いイメージを形成することはできません。
こういった一貫性をもった継続的なイメージ作りの設計と実現こそが、強固なブランド維持・強化に必要です。わたしたちは、これらの一貫性、継続性の効果をビッグデータチームと協働することで定量的に可視化し、精度の高いPDSサイクルの実現を推進しています。
こちらもまた別の機会に触れたいと思います。

 

リクルートテクノロジーズでは、「こうしてみたい」「こうだったらいいのに」の声を拾ってくれる土壌と、実現のために必要な能力をもった人材が集まった、とても恵まれた環境です。
時には誰かの想いに巻き込まれながら、それが刺激となり自分のやりたいイメージが膨らむこともあります。
自分の想像の範囲には落ちていない、そういった新たな発見や気づきがあることも「多様な専門家集団」であるわたしたちの会社がもつ魅力だと思います。

このメンバーに加わって一緒に切磋琢磨してくれるのを心よりお待ちしています!